海南省における離島旅行客免税消費新政策が7月1日に調整施行されてから、離島する旅行客の免税消費限度額が1年間1人あたり10万元(1元は約15.3円)に引き上げられ、免税対象商品にアルコール、電子製品などの品目が新たに加わり、また複数の免税対象品目は購入数の制限が撤廃された。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが伝えた。
統計データによると、今年7月の1ヶ月間に、同省にある4軒の免税店での免税消費額は約24億9千万元(約382.3億円)に達し、利用者1人あたり6438元を消費したことになり、前年同期に比べてそれぞれ230%、110%増加した。
制限緩和に品目拡大 爆買いは止まらない
同省三亜市にある海棠湾国際免税城には、化粧品、バッグ、アクセサリー、衣類・靴類・帽子類、電子製品の海外人気ブランド350あまりが入っている。
7月1日から、免税消費限度額がそれまでの毎年1人3万元までから10万元までに引き上げられた。化粧品も1回に12個までとされていた購入数制限が30個までになった上、価格は通常の市場価格の70%で、日本や韓国、シンガポールといったこれまでの人気市場での平均販売価格よりも10-20%安い。統計データによると、7月以降はすべての免税対象商品の中で、化粧品が売上数でも売上高でも1位をキープしているという。
売り場の2階にある電子生活館は、主に携帯電話、ヘッドホン、音響機器などの電子デバイスを取り扱う。電子製品は7月1日に離島免税新政策が実施されてから新たに免税対象になったもので、携帯電話では最大2千元あまり安くなる商品もある。電子製品が免税対象になると、消費者の間で大人気となった。
同省の離島免税政策が実施されて以来、免税対象品目が増え続けており、2011年は18品目に限定されていたのが、15年は38品目に拡大し、今回さらに45品目に拡大した。同時に、商品1点あたり8千元までだった免税限度額の規定が撤廃された。品目が増え、限度額が緩和され、消費者のショッピング熱は高まる一方だ。
統計データによれば、今年7月には4つの免税店はどこも売上高が倍増した。1日あたりの買い物客はのべ1万2千人で同54.1%増加し、1日の売上高は8024万元で前年同期の3.3倍になった。たくさんある人気商品の中でも売上高ベスト3に並んだのは化粧品、アクセサリー、腕時計だった。注目されるのは、1点あたり8千元の免税限度額規定が撤廃されてから、単価8千元以上の商品の売り上げが目に見えて増加した点だ。7月の同商品売上高は6億5千万元、売上数は3万4千点に達し、前年同期に比べて売上高は4.5倍に、売上数は3.3倍に増えた。このうち単価の最高は47万元を超えたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月12日