中国1-7月の知識集約型サービス輸出入8.9%増

人民網日本語版 2020年09月02日16:01

商務部(省)サービス貿易・商貿サービス業司の責任者は1日、2020年1-7月のサービス貿易発展状況を説明する際、「1-7月には、新型コロナウイルス感染症などの要因の影響により、中国のサービス貿易の規模が縮小したが、サービスの輸出は輸入よりも目に見えて好調で、貿易赤字が減少し、知識集約型サービス貿易の占める割合が上昇した。1-7月には、中国のサービス輸出入額は2兆6193億元(1元は約15.5円)で、前年同期比15.2%減少した。このうち輸出は1兆852億7千万元で同1.4%減少、輸入は1兆5340億4千万元で同22.8%減少した」と述べた。「北京商報」が同部ウェブサイトの情報として伝えた。

7月にはサービス輸出増加率がマイナスからプラスに転じた。7月単月のサービス輸出額は1725億元で同3.3%増加した。このうち個人向け文化娯楽サービス輸出額は10億4千万元で同65.8%増加し、輸送サービスの輸出額は344億6千万元で同26.9%増加し、電気通信・コンピューター・情報サービスの輸出額は454億1千万元で同24.3%増加し、金融サービスの輸出額は22億2千万元で同20.3%増加した。

サービス貿易の赤字が大幅に減少した。1-7月の中国サービス輸出額の減少幅は縮小し、輸入額の減少幅は拡大し、輸出減少幅が輸入減少幅を21.4ポイント下回り、サービス貿易赤字は49.4%縮小して4487億7千万元になり、同4583億5千万元減少した。

商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は7月のサービス貿易輸出の伸びについて、「その最も中心的な原因は中国経済が先駆けて安定に向かい、感染症が抑制され、経済が活発になり、サービス貿易に従事する人々が流動できるようになった。こうした状況の中で、中国サービス業の保障能力が高まった、ということにある。多くの国で感染症が拡大しており、製造業よりもサービス業がさらに大きな影響を受け、こうした状況の中で、中国サービス貿易の競争環境は逆に好転した」と述べた。

注目されるのは、知識集約型のサービス貿易が占める割合が上昇したことだ。1-7月には、中国の知識集約型サービスの輸出入額が1兆1513億4千万元に上って同8.9%増加し、サービス輸出入額全体に占める割合は44.0%に達して同9.7ポイント上昇した。このうち知識集約型サービス輸出額は6103億元で同9.7%増加し、サービス輸出額全体の56.2%を占めて同5.7ポイント上昇した。輸出の伸びが速い分野は知的財産権使用料、保険サービス、電気通信・コンピューター・情報サービスで、増加率は知財権が31.9%、保険が12.9%、通信・コンピューター・情報が16.9%だった。

白氏は、「知識集約型サービス貿易の輸出入額の増加は、中国の先端製造業と近代型サービス業の発展と関係があり、製造業がモデル転換・高度化するのに伴って、これに対応するサービス業も積極的に歩調を合わせている。こうした状況の中、中国のサービス業もより大きな発展のチャンスを獲得した」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年9月2日

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