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絶滅危惧種・カイナンテナガザルの新しい群れと赤ちゃんを確認

人民網日本語版 2020年09月03日09:06
絶滅危惧種・カイナンテナガザルの新しい群れと赤ちゃんを確認
海南白沙リー族自治県の熱帯雨林で撮影された赤ちゃんザルを抱いたメスのカイナンテナガザル(2019年10月25日に撮影・蒲暁旭)。

海南省政府は1日、記者会見を開き、科学研究者がこのほどカイナンテナガザルの新しい群れと赤ちゃんザル1匹を確認したと発表した。これで、カイナンテナガザルの個体数は5つの群れの計33匹まで回復していることが明らかになった。新華社が報じた。

カイナンテナガザルは、世界で個体数が最も少なくなっている霊長類の一つで、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで最も危機的状態にあるとされる「近絶滅種(Critically Endangered)」に分類されている。8月29日、海南熱帯雨林国家公園管理局の監視員・李文永氏や張志城氏らは、同省白沙リー族自治県内の東崩嶺で、カイナンテナガザルE群(5番目の群れ)に属するメスザルが赤ちゃんザルを抱いているのを発見し、撮影にも成功した。専門家の鑑定の結果、新しい群れができていることが確認された。海南省林業局のチーフエンジニア・周亜東氏は「カイナンテナガザルはこれまで、昌江リー自治県霸王嶺林区で生息してきた。新しい群れができていることや赤ちゃんザルが発見されたということは、生息地が元々の生息地から10キロ離れた東崩嶺まで広がっているということで、生息地が拡大中で、新生息地がその生存に適していることを示している。また、海南熱帯雨林などの自然生態空間が拡大し、カイナンテナガザルの保護活動の成果が出始めていることも示している」と説明した。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年9月3日

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