マクロ経済研究院院長「民生分野に巨大な投資ポテンシャルあり」

人民網日本語版 2020年09月27日09:15

雇用は「六つの安定」においても「六つの保障」においても一番トップに挙げられている。また投資は経済発展の重要な牽引力となる。現在の経済情勢において、雇用の安定と投資の促進は、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に促進し合う新たな発展局面の形成を加速する上でどのような役割を果たしていくことになるだろうか。中央テレビニュースが伝えた。

最近の雇用と投資の状況の変化に常に注目しているという中国マクロ経済研究院の王昌林院長は、「国民経済の循環をスムースにすることを中心としながら、新たな発展局面を構築することが、中国経済の高い品質の発展に向けた内在的要求となる。現在、中国は都市化率が60%を超え、サービス業が国内総生産(GDP)に占める割合が50%を超え、雇用と投資の構造が変化している。現在、中国の雇用情勢には3つの新しい特徴がみられる。1つ目は中国経済が発展して高い品質の発展の段階に移行するにつれ、経済成長の雇用吸収力が増強したこと。2つ目は雇用の産業構造をみると、製造業やハイテク産業などの分野の雇用者数が増加し、割合も上昇したこと。3つ目の特に目立った特徴は、中国で新業態の雇用と柔軟なスタイルの雇用が大幅に増加し、その割合も大幅に上昇したことだ。目下の状況の中で、雇用を十分に確保し、安定的に確保しなければ、需要と供給の間で効果的な循環を形成することはできない」と述べた。

王氏は、「雇用を安定させると同時に、新発展局面の構築を促進する投資の役割を十分に発揮させなければならない。年初以来、各地方と各当局が弱点分野の補強に力を入れ、各種政策・措置が持続的に効果を見せ、重要プロジェクトの建設が加速的に回復するのにともなって、全国の固定資産投資は5ヶ月連続でプラス成長を達成した。今後、中央政府予算の投資資金が次々行き渡るにつれて、プロジェクト着工と資金配置の状況が持続的に好転して、投資は安定を取り戻し、好転する全体的な流れを維持するだろう」と述べた。

また王氏は、「現在の中国民生分野には効果的な供給が不足している状況が引き続きみられ、その中には極めて大きな投資のポテンシャルが眠っている」とした上で、「たとえば教育、医療、介護の問題などは、需要が非常に大きく、これはつまり中国の投資ポテンシャルが大きいということを意味している。社会投資をこの方面に回せば、効果的な投資になるし、ニーズにも対応でき、投資と消費とダブルのバージョンアップを促進できる。これは現在の利益になり、後世に伝わる功績にもなる一大事業だといえる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年9月27日

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