中国航空工業集団有限公司(以下、「同社」)の発表によると、世界で標高が最も高い民間空港、標高4411メートルの稲城亜丁空港で27日、同社が開発した中国初の高原無人ヘリ「AR-500C」(以下「同機」)が低・中高原ではなく、直接高原にチャレンジした初めてのテスト飛行に成功した。国産無人ヘリの離着陸高度の新記録を樹立し、同機が全域飛行能力をほぼ持つことが検証された。科技日報が伝えた。
同日午前9時、高原科学研究テスト飛行が正式に始まった。型式責任者の曾国貴氏の離陸命令を受け、同機が直ちに離陸した。地上から10メートル離れた上空で安定的にホバリングし、そしてホバリングしながらの旋回、前後左右の機動的な飛行を完了し、約15分飛行したのち、無事着陸した。データによると、無人ヘリのコンディションは良好で、高い高原性能を備えていることが明らかになった。
曾氏は、「今回はこの高原型ヘリにとって初の高原科学研究飛行だった。テスト飛行により、同機が標高4411メートルの高さで80キロの荷物を積載しながら5時間以上飛行する能力を備えていることが検証された。これは同機を高原地帯の緊急救援に用いた場合、1回の飛行で30人以上の1日分の食料を運べることを意味する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月29日