節目の意義を持つ、中国中鉄が独自に開発した1000台目のシールドマシンが29日、鄭州市の中鉄工程装備集団有限公司でラインオフした。筆者の調査によると、この直径8.64メートルの土圧バランスシールドマシン(粤海14号)は、広東珠江デルタの水資源調整プロジェクトに使用される。科技日報が伝えた。
「宇宙に行くならば神舟、海に潜るならば蛟竜、地面に潜るならばシールドマシン」。トンネル掘削機は山と海を越える、機械・電気・液圧・センサー・情報・力学・指向研究などを一体化させた先端設備だ。
2008年まで、シールドマシンのキーテクノロジーは海外に独占されていた。国内で使用されるシールドマシンは、輸入に過度に依存していた。長年の模索と努力により、中国の研究開発チームは中核技術の封鎖を突破し、2008年に中国1台目となる独自の知的財産権を持つ複合型土圧バランスシールドマシン「中国中鉄1号」を開発・製造し、ゼロから1への飛躍を実現した。その翌年に中鉄工程装備集団有限公司が誕生し、鄭州市で国内最大のシールドマシン研究開発・製造拠点を建設し、中国のシールドマシン産業化の幕を開いた。
同社は2013年12月に、特大断面矩形シールドマシンの開発に成功し、初めて矩形シールドマシンを都市の地下を貫くトンネル及び地下駐車場の施工に使用した。2016年10月には浩吉鉄道白城トンネルに向け、世界初の蹄形シールドマシン「蒙華号」をオーダーメイドした。応用プロジェクトは2018年に国際トンネル協会(ITA)の「科学技術プロジェクト革新賞」を受賞し、中国の特殊形状シールドマシン分野が世界トップ水準であることを示した。2018年には国内初の連絡通路シールドマシンが、寧波鉄道交通3号線鄞南区間プロジェクトで応用に成功した。
中国は世界でトンネル及び地下プロジェクトの規模が最大で、数が最も多く、地質条件や構造形式が最も複雑で、建設技術の発展ペースが最も速い国だ。同社を始めとする優秀な中国トンネル掘削機企業を輩出し、中国最大直径の地球圧力バランスシールドマシン、世界初の蹄型シールドマシン、世界最大直径の硬岩掘削機など一連の象徴的で革新的な製品が誕生した。また絶えず世界最大、世界最小、世界初の攻勢を仕掛け、世界のトンネル掘削機分野で中国の記録を更新している。
同社の1台目のシールドマシンが2012年に海外進出を果たし、マレーシアでの応用に成功した。中国のシールドマシンは現在、シンガポール、イタリア、ポーランド、豪州、フランスなどの世界各地で応用されている。同社の生産・販売台数は2017−19年の3年連続で世界一となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月30日