北京市、改正版「自家用車数量調整規定」が来年1月1日から実施

人民網日本語版 2020年12月08日13:29

北京市交通委員会によると、より科学的に、方向性を定めて、より公平に自家用車ナンバー割り当てを実施するために、同市は改正版の「北京市自家用車数量調整暫定規定」とその実施細則を発表した。新しい規定は、2021年1月1日から実施される。人民網が各社の報道をまとめて報じた。

夕方のラッシュ時間帯に渋滞する北京市内の様子(撮影・翟璐)。

今年6月1日から30日の1ヶ月間、北京市交通委員会は、乗用車のナンバープレート発給を管理する自家用車数量調整政策の最適化ガイドラインをめぐって、社会に意見を公募した。期間中、電子メール・ハガキ2万4126通が寄せられたほか、延べ5311人が電話で意見を寄せ、合わせて延べ2万9437人から、有効意見3万3396件が寄せられた。

統計によると、電話やハガキで意見を寄せた人のうち、「賛成」で、改正に提案をした人が80.4%、「反対」の人が19.6%だった。

意見公募期間中、北京市交通委員会は、市民の意見を参考にして、政策を以下のように修正した。まず、新エネルギー車のナンバーの割り当ての割合を調整し、2021年、自家用新エネルギー車に割り当てるナンバーの60%を、車のない世帯に優先的に割り当てし、残りを他の個人に割り当てることになった。2022年度にはその割合が70%に、2023年度以降は80%に、それぞれ引き上げられる。次に、製造業の企業、情報伝達、ソフトウェア、情報技術サービス業などの企業が、「固定資産投資額をクリアする」ことを条件に、ナンバー割り当てを申請できるように調整された。3つ目に、ガソリン車所有者が、新エネルギー車を購入した場合、ガソリン車に割り当てられていたナンバーの更新を申請することができるようになった。

新政策は、現行の調整政策の安定性をキープすることをベースに、3つの面で調整を実施している。1つ目は、新たに構成された世帯を一般車のナンバーの抽選に参加したり、新エネルギー車のナンバーの順番待ちする際の単位の一つにした点。2つ目は、ポイント規則と割り当て・分配の面で「車のない世帯」が優先される点。3つ目は、一人に付きナンバー1つしか所有できず、複数のナンバーを所有している個人は、条件をクリアする家族や親戚の名義に変更することができる点だ。

改正版「暫定規定」は、2021年1月1日から実施される。今年の「車のない世帯」に割り当てられる新エネルギー車のナンバー2万件の割り当ては8月から始まった。

北京市は2011年からこれまで9年間、自家用車の数量調整対策を講じてきた。2011年から2013年にかけて、毎年、24万件のナンバーが抽選で割り当てられた。2014年から2017年にかけては、その数が年間15万件に、2018年以降は年間10万件に減らされてきた。現在、北京市の自動車両の保有台数は657万台となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月8日

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