英国が財政的プレッシャーからパンダの中国返還を検討中

人民網日本語版 2021年01月05日15:32

ジャイアントパンダの「甜甜(ティエンティエン)」と「陽光(ヤングゥアン)」は、2011年12月、中国から英国のエジンバラ動物園に10年を期限に借与された英国で飼育されている唯一のつがいのパンダだ。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による財政的プレッシャーを受け、同動物園は、このつがいのパンダを中国に返還せざるを得ないかもしれない。海外網が報じた。

エジンバラ動物園とハイランド・ワイルドライフ・パークが運営する「スコットランド・ロイヤル動物学会(RZSS)」のデビッド・フィールドCEOは、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、エジンバラ動物園は3ヶ月にわたる一時的な閉園を強いられ、累計200万英ポンド(約2億8千万円)の赤字が出た。動物園の営業はすでに再開したが、来園客の入園制限やソーシャルディスタンスを保つための規制は、当面継続される。これは、園の収入が減少することを意味している」と語った。

「現段階で結論を出すことは、いささか時期尚早だが、今後数ヶ月、我々は中国の担当者と検討を重ね、何らかの行動に出るつもりだ。この9年間、「陽光」と「甜甜」は、来園客に大きな印象を与えてきた。そして、数百万の市民が、大自然を身近に感じるきっかけを作り、野生動物保護に対する意識向上につながった。パンダがあと数年はこのまま滞在することを切に望んでおり、それが我々の当面の目標となっている」とフィールドCEOは続けた。(編集KM)

「人民網日本語版」2021年1月5日

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