遼寧省の瀋陽と大連の新型コロナ感染発生源が明らかに

人民網日本語版 2021年01月12日16:25

遼寧省瀋陽市と大連市は1月11日、それぞれ記者会見を開き、新型コロナウイルス感染予防・抑制をめぐる最新状況について通達を出した。中央テレビ局ニュースが伝えた。

〇瀋陽の発生源は海外からの入国者 隔離措置終了後に発症

通達によると、疫学調査・ビッグデータ分析、PCR検査・血清抗体検査、全ゲノム解析を通じて、今回瀋陽で発生した新型コロナウイルスの発生源が特定され、その感染経路も明らかとなった。

今回瀋陽で発生した新型コロナウイルスの発生源は、海外からの入国者で、隔離措置終了後に発症した。病院に診察に出向いたことと自宅があるコミュニティ内で日常的な活動を行っていたため、この発生源となった感染者から、家庭内や公共スペースで感染が広がる結果となった。

〇大連の発生源は輸入コールドチェーン製品、新たな輸入症例に

通達によると、感染が確認された患者や無症状感染者および関連状況から見て、貨物サンプルから検出されたウイルスの全ゲノムは、これまでに大連市で確認されていた新型コロナウイルスのあらゆる全ゲノム配列とは全く異なるものであったことから、現地の新型コロナウイルス感染拡大が持続しているという仮説は成り立たない。また、中国国内で報告されている輸入症例および国内症例との間にも、ゲノムにおける関係性は存在しないため、新たな輸入症例と結論づけられる。

この結果から、感染源は海外から持ち込まれたものであることが分かり、今回の大連での感染拡大の原因は、輸入コールド製品に付着していた新型コロナウイルスであると判断された。

これまでに確認された証拠から導かれる基本的分析によると、今回の感染拡大による感染者は、大連港埠頭の荷役作業員が圧倒的多数を占めており、ロシア籍の貨物船で輸送された新型コロナウイルスが付着したバラ積み貨物によって感染したとみられる。その後、これらの埠頭作業員の日常的な活動から、金座商廈内で商店店員や買物客の感染が発生し、その後感染が拡大していった。(編集KM)

「人民網日本語版」2021年1月12日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング