胡潤「世界500社番付」 中国企業のテンセント、アリババがトップ10入り

人民網日本語版 2021年01月13日17:03

胡潤研究院が12日に発表したランキング「2020年胡潤世界企業500社番付」によると、ランキングに入った中国企業は51社あり、騰訊(テンセント)と阿里巴巴(アリババ)はトップ10に入った。テンセントは6位で企業価値は4兆7200億元(1元は約16.0円)、アリババは7位で企業価値は4兆7千億元だった。中国新聞網が伝えた。

同研究院が初めて発表したこのランキングは、世界の非国有企業の上位500社を時価総額または評価額に基づいて並べたもの。上場企業は2020年12月1日の終値に基づいて時価総額を計算し、非上場企業は同業界の上場企業を参考にするか最新の資金調達状況に基づいて評価額を計算した。

ランキングをみると、米アップル社が時価総額14兆元で世界で最も価値のある企業となり、2位のマイクロソフトと3位のアマゾンは時価総額がいずれも10兆元を超えた。

価値上昇のパーセンテージをみると、最大の勝者は電気自動車(EV)メーカーで、中にはテスラ、蔚来、小鵬汽車などが含まれる。テスラは9位に躍進してベスト10入りし、価値は前年の8倍に増加して3兆6千億元となった。中国EVメーカーの蔚来は価値が最も急速に上昇した企業で、前年の23倍も増加して4039億元になった。このほか比亜迪(同3600億元増加)と小鵬汽車(同2200億元増加)が含まれる。中国のEVバッテリーメーカーの寧徳時代は価値が3900億元増加して5735億元になった。

新型コロナウイルス感染症の影響の中でも、同ランキングの企業価値の平均は同25%上昇して6600億元になった。価値が倍増したところは60社あり、このうち米国企業が25社、中国企業は21社だった。

胡潤研究院の会長兼首席調査研究員のフージワーフ氏は、「今回のランキングでは、中国が世界で上昇ペースが最も速い国になった。ランク入りした中国企業51社の価値は前年より73%増加して合計35兆元に達し、後に続く日本、フランス、英国の企業の合計とほぼ同じになった。米国は人口では世界の5%を占めるに過ぎないがランキングでは米国企業が半分近くを占め、企業数も価値も中国の5倍だった」と説明した。

感染症がEC企業の価値の創造を加速させ、米国のピンタレストと中国の拼多多がトップに並び、両社とも価値が前年の4倍に増加して、ピンタレストは2785億元、拼多多は1兆1千億元となった。このほど上場した米デリバリープラットフォームのドアダッシュと中国の美団の価値は昨年の3倍に増加して、ドアダッシュは3670億元、美団は1兆4千億元に達した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年1月13日

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