2021年世界富豪ランキング 1位はイーロン・マスク氏

人民網日本語版 2021年03月03日17:07

3月2日、胡潤研究院は「2021年胡潤世界富豪ランキング」を発表した。1位は米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)で初めてトップに立ち、資産総額は1兆2800億元(1元は約16.5円)だった。アジアのトップは「ボトルウォーターの王様」と呼ばれる67歳の鍾■■(目へんに炎)氏。また今回は初めて中国不動産業界の企業家が中国ベスト10に1人も入らなかった。「北京日報」アプリが伝えた。

同ランキングを選出する胡潤百富のルパート・フーゲワーフ会長兼最高調査研究責任者は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けながら、今年の資産上昇幅は過去10年間で最も大きい。過去1年間、株式市場の好調さと大量の新規上場企業により、毎週10億ドル(1ドルは約106.8円)規模の資産をもつ企業家が8人誕生した」と振り返った。

ランキングをみると、今年は68ヶ国の企業2402社から、資産額10億ドル級の企業家3228人がランク入りし、前年より412人多く、過去最高を更新した。このうち、アジアの10億ドル級の企業家が世界の51%を占め、資産総額は45%を占め、初めて世界の他の地域の合計を上回った。

フーゲワーフ氏は、「過去1年間に、中国で新たに誕生した新顔の富豪は世界の他の国の新顔を合わせた数よりもさらに多い上に、米国を大きく上回り、中国は世界で初めて10億ドル規模の資産をもつ企業家が1千人を超えた国になり、1058人に達した」と述べた。

世界一の富豪は誰か。毎年、同ランキングが発表されるたびに関心を集めるのはこの点だ。今回、世界一の王冠をかぶったのは49歳のマスク氏で、資産額は前年より1兆元近く増加して、1兆2800億元に達し、その資産額は2日ごとに10億ドル近く増えた計算になる。

フーゲワーフ氏は、「イーロン・マスク氏は過去10年間に世界一になった4人目の人で、49歳という年齢は歴代で最も若い。ビル・ゲイツ氏は4回1位になり、ジェフ・ベゾス氏は3回1位になり、メキシコのカルロス・スリム氏は2回1位になった」と述べた。

アジアトップは飲料会社の農夫山泉の鍾■■社長で、資産額5500億元で7位になり、初めて世界富豪ベスト10に入った中国の企業家になった。

注目されるのは、昨年に中国ベスト5に入った李嘉誠氏と許家印氏がそろって中国ベスト10からも姿を消したことだ。記録がある中で、不動産業の企業家が中国ベスト10に入らなかったのは、今回が初めてとなる。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年3月3日

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