国際市場における食糧価格の上昇は中国国内の農産物価格に影響を与えるだろうか。商務部(商務省)の高峰報道官は25日の定例記者会見で、「現在、我が国の食糧供給は全体的に十分足りている。食糧の在庫量は割合高い水準にあり、小麦や米などの食糧は1年分の消費需要を満たすことができる。総じて言えば、国内の食糧市場の供給の充足と安定的な運営を保障するための基礎と条件があり、食糧価格の大幅な上昇を後押しするに十分な条件はない」とした。新華社が伝えた。
また、今年の春節(旧正月、今年は2月12日)以降、中国国内の食用農産物価格は下落が続いている。商務部によると、3月15~21日の豚肉の卸売価格は前週と比べて2.3%下落し、年初と比べて19.3%下落、野菜は前週比で1.5%、年初比で9.2%それぞれ下落した。現時点で、国内の主要農産物は生産が安定し、豚の生産能力は回復し続けており、家禽、卵や野菜は気温の上昇に伴い供給が増加している。全体的に見て、食用農産物価格の大幅な上昇は考えにくい。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月26日