グラフェンで「変身」、発熱のガラスベンチや電磁波遮断のフィルム

人民網日本語版 2021年04月07日14:43

グラフェンは炭素原子で構成される単層シート状構造の新材料で、空気のように軽いが鉄鋼のように硬い。優れた導電性、透光性、強靭性により、電子、エネルギー、環境など多くの分野で非常に大きな応用のポテンシャルを発揮する。科技日報が伝えた。

グラフェンがあれば、折り畳めるディスプレイ、より薄く寿命の長いバッテリー、より小さなプロセッサも夢ではない。筆者が1日、福建省厦門(アモイ)市のグラフェンインキュベーターを取材したところ、世界の独占を打破し、空白を埋め、中核技術を持つ一部の企業が、グラフェンにより発熱するベンチ、宇宙船用バッテリー、炭素ベース浄化材料を開発し、徐々にグラフェン産業界で大きく成長していることが分かった。

■新型カーボンナノ複合材料、寒い日でも温かさを実感

厦門中易宏普ナノテク有限公司の技術者は、自社が独自開発したグラフェンガラス発熱ベンチに座っていた。このベンチはさまざまなデザインを塗装でき、都市の主なバス停、公園、観光地などの場で広く使用できる。

同社の関係責任者は「グラフェンガラス発熱ベンチは発熱するほか、省エネで抗菌性を持つ。冬の寒い日でも、人々はこれに座ると温かさを実感できる」と説明した。

■グラフェン電磁波遮断フィルム、5G時代の電磁干渉と電磁波を抑制

研究開発の現場で、科炭(厦門)新材料有限公司の研究開発エンジニアらは、緊迫感を持ちながら秩序正しく働いていた。新型炭素ベース材料の生産ラインで、高純度の酸化グラフェンペースト、新型グラフェン電磁波遮断フィルム材料が続々と秩序正しく現場の外に運ばれていた。

同社の関係責任者は「これは高効率グラフェン遮断材料シリーズで、軽くて薄型、フレキシブルで折り畳める、燃焼と腐食に強いといった目立つ優位性がある。電子製品、国防・宇宙設備、電力・電気ケーブルといった異なる応用シーンの需要を満たせる」と説明した。

5G時代が訪れ、次世代の高度集積、高出力、高周波電子部品の数が急増し、電磁干渉や電磁波の問題が日増しに顕著になっている。高性能電磁波遮断材料の開発は、電磁干渉や汚染を抑制する重要手段であり、電子設備の正常な稼働を保証するため不可欠なモジュールでもある。

そのために、同社の研究開発チームは独自の知的財産権を持つ、グラフェンの堆積・凝固抑制技術、超薄型フィルム製造技術などの鍵となる中核技術を革新的に開発した。グラフェン―活性炭複合材料、超薄型グラフェンフィルム、高弾性多孔グラフェンフィルムなどの効果的な遮断材料を開発した。同社の銀活性炭素材料は現在すでに、フィリップスなどの浄化製品に次々と使用されている。フレキシブルグラフェン遮断フィルムも今後、携帯電話などの電子通信製品に使用される見通しだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年4月7日

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