中国最大の新エネスマート運転育成拠点が使用開始

人民網日本語版 2021年04月09日15:10

市民は運転を学ぶ中でVR(仮想現実)、AI(人工知能)自動運転、5Gなどの先進技術を体験できる。東方時尚北京パークで8日、送電ボタンを押された1049の充電ポールの表示灯が点滅し、稼働開始した。これは全国最大規模の新エネスマート運転育成拠点の正式な使用開始を意味する。北京日報が伝えた。

巨大ディスプレイの電子地図が、リアルタイムですべての車の情報を表示する。システムは自動的に各教習生の各科目の失敗率を分析する。

新エネスマート運転育成拠点を取材したところ、そこには千台近くのVRスマート運転育成シミュレータと千台余りの新エネスマート教習車があった。スマート運転練習場で、教習生が白の新エネ車を運転し路上駐車、坂道発進、車庫へのバックなどの科目を練習していた。従来の練習と比べると、この教習車に教官はおらず、ロボットが「マンマシン対話」により練習を指導する。

こうした「マンマシン対話」を実現した新エネ車は、「オーダーメイド型」の教習車で、スマート車載システムの他に車体の前方と後方に計20個のセンサーが設置されている。ルーフライトには2つの受信機が内蔵されており、緊急事態が発生すると車が自動的にブレーキをかけるようになっている。中央制御室を取材したところ、中央制御室の壁全体を覆う巨大ディスプレイでは、電子地図がリアルタイムですべての車のナンバー、位置、速度などの情報を表示していた。システムが自動的に各教習生の各練習内容の失敗率を分析し、さらにいつでも車内の操縦の様子を調査できる。スマート練習所の責任者である馬振雄氏は「ある教習生のある科目の失敗率が高いことが分かると、遠隔通話により的を絞った指導を行える」と述べた。

新エネ車スマート教習車は「オーダーメイド型」で、緊急事態が発生すると自動的にブレーキがかかる。撮影・潘之望

東方時尚の閻文輝社長は「パークはVR、AI自動運転練習、5Gなどの先進技術と運転練習の需要を結びつけ、運転育成行動ビッグデータ分析プラットフォームを構築した。育成中の全プロセスで安全運転を貫く。テクノロジーの手段は、従来のモデルで指導が行き届かなかった内容を補う。例えば教習生はシートベルトを着用しなければ車を動かせない。一方で、VRシミュレータは法律・規定の理論と路上練習のシーン化・標準化を十分に実現し、さらに現実の生活ではなかなか体験できない、危険性の高い複雑な道路状況・交通シーンを追加した。例えば高速道路でのパンク、ブレーキの故障といった防御目的の運転練習、さらには突発的な事故の処理などが含まれる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年4月9日

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