資料写真
香港紙「南華早報」は4月15日付で掲載した「新疆維吾爾(ウイグル)自治区の綿花をめぐる騒動が中国版『ベター・コットン・イニシアティブ』の立ち上げを加速」と題する記事で、ある関係者の言葉として、「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)が新疆の綿花産業に対する事実無根の非難をして以来、中国は中国版ベター・コットン・イニシアティブの推進を加速させている」と報じた。
2年前、北京に本社を置く綿花関連垂直サービス提供企業の中農国稷は、「未来綿花」プロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトのコーディネーターの1人である趙岩氏は、「当社は長年、スイスの基準を遵守してきた。しかし、驚くことにスイスは綿花を全く生産していない。今まさに、中国が自分たちの基準を制定する時が来た。『未来綿花』計画では、この計画を進めるための会社を立ち上げて、日常業務を行うほか、各種業界イベントを開催することになるだろう」と説明する。
新疆デジタル綿花研究センターの羅艶秘書長は、「このブランドを通して、新疆の綿花の品質を向上させたい。同プロジェクトではすでに、新疆でスタッフ32人を募集した。中国国内のアパレルブランドもこのプロジェクトに参加している」と説明した。
趙氏は、「『未来綿花』では、まず中国ブランドを募集してから、国際ブランドを募集するかを検討する。同プロジェクトに参加するブランドは、その綿製衣料品にサプライチェーン全ての照会が可能なQRコードを付けることができる。そのQRコードをスキャンすると、綿花の生産農家や加工工場だけでなく、どのロットの商品かまで確認できる」と述べた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月19日