上海市市街地南西部のオフィスと住宅が混在するエリアである閔行区の宏匯蓮花広場にこのほどオープンしたライフスタイル体験店「匠の饗宴」。広さ117平方メートルのスペースにオープンキッチンとカフェコーナー、食事エリア、商品陳列エリアが設けられ、北海道産食品の日替わり弁当を販売しているほか、道産米や調味料、冷凍食品など様々な北海道産品を購入することができる。人民網が伝えた。
開店当日の店内の様子(写真提供・株式会社フォレストリ)。
オープンのきっかけは中国国際輸入博覧会での反応
同店を展開している株式会社フォレストリの森はるか代表によると、今回オープンに踏み出したきっかけは、2018年から毎年上海で開催されている中国国際輸入博覧会。同博覧会に毎年出展することで、北海道産品の中国市場販路開拓に努めてきた同社は、中国の消費者に購入してもらうには、実際に商品の美味しさや使い方を理解してもらうことがなにより重要と考え、そのためのショールームとして弁当店という形での出店に踏み切ったとしている。
豚ロース巻エノキ茸弁当(写真提供・株式会社フォレストリ)。
道産米を使用した日替わり弁当で北海道を味わう
北海道の日常の食卓や日常生活をイメージしたという和風弁当には全てホクレンの道産米を使用しているほか、道産食材や調味料も使用されている。メニューは日替わりで毎日1種類を提供し、サーモン焼き弁当や桜エビ卵焼き弁当、蓮根ハンバーグ弁当など、食品の安全や健康への意識が高いオフィスで働くサラリーマンや子供のいる家庭などを想定したメニューとなっている。また、弁当に使用している北海道産食品を店頭もしくはオンラインショップで購入することもできる。
さらに店内のカフェコーナーでは、早川コーヒーの豆を使用したコーヒーを提供しているほか、ソフトクリームや道産ケーキといったスイーツも提供されており、まさに至れり尽くせり。商品陳列エリアでは米や調味料、菓子などのほか、納豆やコロッケ、チーズケーキ、アイスクリームなど冷凍品も展示販売している。今後はキッチンや飲食エリアを活用する形で、親子向け料理教室なども開催する予定だという。
開店当日、関係者による集合写真(写真提供・株式会社フォレストリ)。
北海道を感じられる場所に
今回の開店記念イベントとして、北海道フェアを共同開催した日中経済協会上海事務所北海道経済交流室の早田武所長は、「北海道産食品をいつでも購入でき、賞味できる場所として、また北海道を感じられる場所として貴重な場の一つと考えており、北海道の食、観光、文化の発信拠点として大変期待している」とした。(文・玄番登史江)
「人民網日本語版」2021年4月17日