ボアオ・アジアフォーラムの周小川理事長「人民元か米ドルかは市場が決めるべき」

人民網日本語版 2021年04月23日11:17

ボアオ・アジアフォーラムの周小川理事長(中国人民銀行<中央銀行>前総裁)は21日、ボアオ・アジアフォーラム2021年年次総会で、「ここ数年、人民元の国際化発展がますます注目を集めるようになった。どの国際通貨を選ぶにしても、結局のところ、人々が受け入れるかどうか、使いたいと思うか思わないかは、マーケットエンティティが自主的に決定することであり、誰かが一方的に決められるものではない」と述べた。中国新聞社が伝えた。

周氏は、「もしも人々がみな米ドルを非常に好むと同時に、米ドル自体の優位性もよく保たれるのであれば、米ドルを選ぶ人が相対的に多くなるだろう。反対に、もしも米国国内で金融危機が起きたり、あるいは米ドルを通じて制裁を実施したりするなどということがあれば、市場は米ドルを選択することにより慎重になり、やがて他の通貨を好むようになるだろう」と分析した。

周氏は、「少なくとも数十年以内の将来は、世界のさまざまなマーケットエンティティがさまざまな通貨を比較し、その後、それぞれに最良の選択をすることになるだろう」と予想した。

周氏は、「市場がどの国の通貨を選ぶかには、その通貨の後ろにいる国の総合的な経済力が反映されている。人民元を例にすると、市場が重視するのは人民元の後ろに控える中国の経済、金融システム、及び通貨価値の安定性、通貨の両替性、そして通貨利用の自由度だ」との見方を示した。

周氏は、「人民元国際化は漸進的なプロセスであり、一方では、国境を越えた決済システムや通信などを含む人民元の信用と利用の自由度を徐々に改善し、金融インフラを改善する必要がある。もう一方では、人民元が通常の預金や価値の維持・ 向上などの機能を備えているかどうかも、通貨の魅力を構成する一部だ」と強調した。

周氏は、「人民元の突出した優位性は、中国が世界2位のエコノミーというところにある。貿易や現代化サービス業などが順調に発展しているだけでなく、さらに海外旅行消費をする巨大な層があり、このため多くの国が中国の消費者を非常に重視しており、これが人民元の国際化を推進する駆動要因の1つだといえる」との見方を示した。

周氏は、「米ドルに比べ、人民元の発展の歴史は相対的に短く、利用の自由度にもある程度の開きがあるが、中国は人民元の利用の自由度を絶えず引き上げてもいる。中国の経済的地位、貿易的地位が絶えず上昇するのに伴って、通貨の地位もごく自然に上昇することになるだろう」と率直に述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年4月23日

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