陝西省西安市の人気観光スポットである城壁で最近、城壁に座ったり、足をかけるなどして写真撮影している観光客に、「貴公、城壁は古く、危険なので、お降り下され」と注意を促す、身長180センチ以上の黄金色の鎧を身に着けた武将が話題になっている。この唐代の武将は、西安の城壁の名物キャラクター。5月1日のメーデーに合わせた5連休中だけでなく、普段から武将たちがパトロールし、マナー違反をする観光客を見つけては、注意を促している。職員によると、このような方法で注意を促すことで、観光客が気まずい思いをせずにすむほか、インパクトも強くなるのだという。光明網が報じた。
武将が身に着けている黄金色の鎧は、古代の軍人が着ていた「明光鎧」をモチーフにしてデザインされた。明光鎧は唐代においても広く用いられていた鎧だ。
西安の城壁のある職員は取材に対して、「黄金色の鎧を身に着けた武将は、唐王朝をテーマにしたパフォーマンス『夢長安』に出演している。武将役の男性は全員、『長安舞踊団』に所属していて、身長が180センチ以上の男性ばかり」と説明。
また、城壁の高さは場所によって異なっており、比較的低い箇所もあるため、そこに座ったり、足をかけるなどして写真撮影をする観光客もいるという。そのため、「そうした行為は危険なので、そのような観光客を見かけたら、注意している」という。またそれだけでなく、景勝地は全区域禁煙であるため、喫煙している観光客を注意したり、観光客が多くなる時間帯に、マスクを着用していない観光客がいた場合も、着用するよう注意しているのだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年5月8日