習得が最も難しいのは何語だろうか。海外メディアはこのほど、習得にかかる学習時間の長さを基準とし、母語を英語とする学習者にとっての外国語学習の難易度をまとめた。中国日報網が伝えた。
今回のランキングでは、学習時間が2200時間(約88週)だった中国語、日本語、アラビア語が難易度のトップ3になった。
◆中国語
多くの外国人にとって、中国語のマスターは容易なことではない。漢字の読み書き、さらには方言がその理由だ。中国語の「四声」も多くの外国人を悩ませている。
普通話(標準中国語)の四声でさえ難しいと思うなら、広東語の「九声」はなおさらだろう。
◆日本語
日本語の表記方法はその他の言語と比べて複雑だ。主に使用される文字は漢字、ひらがな、カタカナで、漢字仮名交じり文と呼ばれる。そのため日本語の大きな試練は表記にある。
寿司やカラオケ、漫画などで世界を楽しませている日本には、多くの「ファン」がいる(特にゲーマーやパソコンマニア)。しかし彼らが直面するのは極めてハードルの高い言語だ。日本語は元々の意味から離れた漢字を使用しており、さらにはひらがなとカタカナという2種類の表音文字を使用している(そのどちらをどこで使うかを学習しなければならない)。
さらに男女による言葉遣いの違いも初心者を悩ませている。
◆アラビア語
アラビア語は英語とフランス語の次に最も多くの国で使用されている公用語だ。右から左に読み書きする言語で、国や地域によってさまざまな方言がある。
アラビア語の学習者にとって、読む方向と複雑な表記方法が大きな壁になる。
さらに、書面のアラビア語ならどこでも理解してもらえるが、より実用的な会話となるとこれがまた難しいのだ。現地人どうしが会話を始めてしまうと、チンプンカンプンになってしまうだろう。
◆ロシア語は1100時間
ロシア語は国連公用6ヶ国語の一つだ。
文学や音楽、バレエを好む人、それから宇宙飛行士は、この単語が50万語以上ある言語を学習しなければならない(単語によっては38字もある)。ロシア語はNASAの必修科目でもある。
◆ドイツ語は750時間
英語と同じくゲルマン語派であるドイツ語の学習時間は750時間(約30週)だ。英語にはドイツ語由来の言葉があるが、ドイツ語の形態論や統語論は英語よりも複雑だ。
ドイツ語の名詞の男性・女性・中性、動詞の複雑な人称変化、非常に厳密な文法と統語論は、ドイツ語が多くの初心者から敬遠される理由だろう。
しかしドイツ語の発音とつづりは直接的だ。規則をマスターすればすぐに習得できる(実は規則は少なくないけれど)。
◆ラテン語系言語は600時間
ラテン語から派生したイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語の場合、会話とリーディングで一般実務レベル(general professional proficiency)に達するための学習時間は約600時間だ。
英語を母語とする学習者の場合、これらのラテン語系言語のうちスペイン語とイタリア語が最も簡単で、これにポルトガル語が続く。比較的難しいのはフランス語。
言語学習は一日にして成らず。各言語の難易度をランキングにしているが、習得の難しさは絶対的なものではなく、人によっても違うものだ。あなたはどの言語に興味を持っただろうか。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月20日