自動運転による播種、内モンゴルの農家のトレンドに

人民網日本語版 2021年05月20日13:31

播種機が均等な速度で前進し、肥料と種をまき、点滴灌漑チューブやフィルムを設置するといった作業を一気に行う。河套地区に位置する内蒙古(内モンゴル)自治区巴彦淖爾(バヤンノール)市烏拉特(ウラド)前旗で、北斗衛星測位システムを利用した無人運転播種機が農家の栽培のスマート化をサポートし、農業生産の総合効果をさらに高めている。新華社が伝えた。

烏拉特前旗額爾登布拉格蘇木現代農牧業科技モデルパークの農地で連日、機械の音が響き渡り、1台のトラクターが畔に沿い均等な速度で前進していた。よく見ると運転席に人の姿がなく、ハンドルが前進する方向に自動的に調整されながらトウモロコシの播種が行われていた。

栽培拠点の責任者である王文◆さん(◆は王へんに奇)は、「この自動運転播種は精度が高く、1千メートルあたり播種作業の誤差は2センチメートル以下だ。かつての播種の重複や漏れが生じることはなく、種を節約できるほか、播種の質と量を保証できる。毎日6.7ヘクタール余りの耕作地の播種を行える」と述べた。

この自動運転ナビゲーション播種機は、現地のリーディングカンパニーである内蒙古禾興農牧業有限責任公司が導入したもので、北斗衛星測位システムで正確に種をまく。播種の前にルートと土地のデータを設定するだけで自動的に直進作業を行うことができる。

烏拉特前旗農牧業技術普及推進センターの上級農芸師の楊永勝氏は、「烏拉特前旗全体で現在すでに北斗衛星測位システムを搭載した自動運転ナビゲーション播種機が10台以上導入されている。以前の播種のルートが曲がり間隔が不均一といった問題を解決し、耕作地の利用率を高めた。播種の深さが一致し、種が同時に芽を出し、苗の活着率が高く、秋の高い生産量の基礎を固める」と述べた。

従来の播種と比べると、自動運転播種により耕作地1ムー(約6.7アール)あたりの出芽率を10%高め、土地利用率を10%高めることができる。内蒙古禾興農牧業有限責任公司の白恩沢社長は「1台の播種機につき北斗衛星測位システムを搭載するコストは2-3万元(1元は約17.0円)で、生産量を15%以上増やせる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月20日

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