「中国商務部(省)と税関総署はこのほど、対外貿易と外資誘致、対外投資などのデータを発表し、2020年1-4月の経済情勢に関して報告した。」
▷1-4月の消費市場の運営状況
今年4月、中国消費市場は緩やかな回復状況が続き、従来型消費の質が向上・高度化し、新型消費が勢いよく発展し、サービス消費が持続的に回復し、社会消費財小売総額は前年同期比17.7%増、19年同期比8.8%増の3兆3千億元(1元は約16.9円)に達した。1-4月は前年同期比29.6%増、19年同期比8.6%増の13兆8千億元だった。
▷1-4月の対外貿易の状況
今年1-4月には、中国の対外貿易の発展が引き続き成長傾向を示し、「優進優出」(中国に不足する先端技術、鍵となる設備、重要部品を輸入する一方で、ハイレベル製品、高付加価値製品を輸出する上に、製品、技術、サービスからなる全産業チェーンの輸出も推進する)、貿易と産業の融合、貿易ルートの円滑化の「3大計画」が全面的に推進され、輸出入総額は前年同期比28.5%増の11兆6200億元(約197兆円)に達し、過去最高を更新した。
▷1-4月の外資誘致の状況
今年1-4月には、全国で新たに設立された外資系企業が前年同期比50.2%増、2019年同期比11.5%増の1万4533社に上った。実行ベース外資導入額は前年同期比38.6%増、19年同期比30.1%増の3970億7千万元(1元は約17.0円)だった。
産業別にみると、サービス業の実行ベース外資導入額が前年同期比46.8%増の3129億4千万元だった。ハイテク産業は同29.1%増となり、うちハイテクサービス業は同34%増、ハイテク製造業は同15.4%増だった。外資供給源を見ると、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国からの外資導入額は同62.8%増、ASEANからは同65.2%増、欧州連合(EU)からは同9.2%増だった。地域別にみると、中国の東部地域の外資導入額は同39.1%増、中部地域は同37.5%増、西部地域は同30.3%増だった。
▷1-4月の対外投資の状況
2021年1-4月には、中国の全産業の対外直接投資額は前年同期比3.3%増の2850億9千万元(1元は約17.2円)に上った(米ドル換算では同11.4%増の439億ドル<1ドルは約109.9円>)。
同期の対外投資協力には次のような特徴が見られた。まず、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国への投資協力が積極的な進展を遂げ、複数の分野で対外投資が増加を続け、地方の対外投資の占める割合が8割に迫った。また対外請負工事で多くのビッグプロジェクトが新たに契約された。
▷関連データ
・4月のCPI、前年比0.9%の上昇で前月比0.3%の低下
2021年4月には全国の消費者物価指数(CPI)が前年同期比0.9%の上昇だった。うち都市部は1.0%の上昇、農村部は0.7%の上昇。食品価格は0.7%の低下、非食品価格は1.3%の上昇。消費財価格は1.0%の上昇、サービス価格は0.7%の上昇だった。1-4月の平均値は前年同期比0.2%の上昇だった。
・4月の全国PPIが前年比1.7%上昇
今年1-4月の全国の工業生産者物価指数(PPI)は前年同期比3.3%上昇し、鉱工業生産指数(IPI)は前年同期比4.3%上昇した。
今年4月の全国の工業生産者物価指数(PPI)は前年同期比で6.8%増加し、前月比で0.9%上昇した。4月の鉱工業生産指数(IPI)は前年同期比9%上昇、前月比1.3%上昇した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2021年5月28日