何年か前、親たちの世代が商店で買い物をする時、生活用品の棚をh&s、ラックス、クリアなどの海外ブランドが埋め尽くしていたのと異なり、Z世代(主に1995年から2009年までの間に生まれた人を指す)が少しずつ成長するにつれて、これらネット原住民で次世代トレンドのリーダーたちが、「後発組」である国産消費財の新ブランドの台頭を後押ししている。「北京日報」アプリが伝えた。
「国潮」の人気新製品が次々登場
ハンドクリーム、ボディミルクなどの製品でどんな新しいものを生み出せるだろうか。桃とウーロン茶の香りで、お茶の缶のような容器に入ったボディミルク、「パインの缶詰」や「赤リンゴタバコ」など有名な映画をモチーフにしたストーリー性のあるアロマハンドクリームなどがある。これらはいずれも現代の若者の購買意欲に刺さる新消費財たちだ。
重くてどっしりした瓶入りのうがい薬が、軽くて持ち運びに便利な個包装になり、口の中をすっきりさせるタブレットなど目新しくて面白い形態の製品が次々誕生した。うがい薬は以前は薬局で買うものだったが、今はスーパーやコンビニで手軽に買えるようになった。ここ半年ほどの間に、オーラルケア分野をコツコツと開拓してきた参半はたびたび投資資金を獲得した。
ここ数年、新小売市場の環境が変化するにつれて、国産ブランドは若者の間で非常に人気になり、「90後」(1990年代生まれ)や「00後」(2000年代生まれ)はますます受け入れるようになった。自国の文化への自信の高まり、メイド・イン・チャイナの高度化に後押しされて、海外ブランドを追いかけていた消費者は、今では中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」の美学を重視するようになり、たくさんの老舗や新興の国産品ブランドが急速にエネルギーを蓄えるようになった。京東のビッグデータでは、2020年中国ブランド利用者数の前年同期比増加幅は海外ブランド利用者に比べて18%高かった。消費者の人気検索ブランド上位10種類をみると、国産ブランドが7種類を占めた。
趣味のグループから新たなビジネスが生まれる
素朴で可愛らしい木のオブジェ、精巧な作りの手帳やバッジ、最新流行のネットで人気のおやつ、コスメやスキンケア製品……このような商品を扱う番茄口袋は、主にZ世代の消費者層をターゲットにした総合型新小売プラットフォームだ。数百平方メートルから1千平方メートル近くある実店舗では、女子高生風スカート、手帳、バッジなど、さまざまな商品の愛好家たちが自分の世界にぴったりの商品を見つけることができる。
最高経営責任者(CEO)の王麗傑さんは、「商品の種類で小売を区別する時代はもう終わった。今、当社ではすべて趣味やグループに基づいている」と話した。
未来の新消費に投資し、「Z世代をつかんだ者が天下を取る」などと言われる。また「60後」(1960年代生まれ)や「70後」(1970年代生まれ)が実用性や理性をより重んじ、モノの消費では「商品棚プラス検索」と異なり、Z世代は場面から刺激を受け、思いがけないときに購買への衝動が起こる。Z世代の購買意欲をすぐに満たす消費行動は、買い物のプロセスも行動も親の世代とは大きく変わっている。