東京2020オリンピック

中国、コンピューティング産業の独自生態圏建設の推進が加速

人民網日本語版 2021年07月29日14:37

工業・情報化部(省)電子情報司の任愛光副司長は28日に行われた世界コンピューティング会議2021の記者会見で、「中国のコンピューティング産業はイノベーションの能力が絶えず向上し、量子コンピューターのプロトタイプ、『神威・太湖之光』など数多くのオリジナル成果が次々誕生し、鍵となるハードウェアとソフトウェアでブレークスルーを達成し、独自の産業生態圏の建設が加速的に推進されている」と説明した。

任氏は、「中国のデジタル経済の規模が安定して拡大し、経済社会のスマート化プロセスが全面的に加速し、コンピューティングの中国国内市場での需要が絶えず拡大している。体制の優位性がますます明らかになり、産業の発展環境が最適化を続け、国際的な技術協力と産業協力が深く発展している」と述べた。

現在、大量のデータ処理の必要から、コンピューティングに対するニーズが急増し、情報技術(IT)のイノベーションが絶えず加速することにより、世界のコンピューティング技術とコンピューティング産業の局面が大きな変化が起こっている。

任氏によれば、目下のコンピューティングシステムは多様化し、複数のルートが共存して進化している。今後は加速器が汎用プロセッサに代わってデータセンターの主要な計算力になり、混合のヘテロジニアス・コンピューティングプラットフォームが加速的に発展し、プロセッシングインメモリ(PIM)、マルチチップ実装などの新理念、新技術が従来のコンピューティングにあった「容量の壁」、「消費電力の壁」を打ち破りつつあり、量子コンピュータ、ニューロモルフィック・コンピューティングなどのこれまでなかった技術が理論から実践に向かっている。世界のコンピューティング技術は百花繚乱の状態で、新しい産業システムが徐々に構築されている。これは中国のコンピューティング産業が飛躍的発展を実現するための重要な戦略的チャンスの時期にほかならない。

中国電子情報産業発展研究院の喬標副院長は、「中国のコンピューティング産業の発展は2つのチャンスを迎えている。1つ目はデジタル経済の発展、業界のデジタル化モデル転換が優れた計算力を求め、コンピューティング産業に巨大な成長の可能性を提供していること。2つ目は多くの技術ロードマップが平行して進化し、コンピューティング産業が主体的に発展するためのチャンスを提供していることだ」との見方を示した。

また喬氏は、「中国のコンピューティング産業が直面する外部の技術封鎖とサプライチェーンのリスクは引き続き厳しく、既存の計算力の供給量と複雑な業界のデジタル化モデル転換のニーズとの正確な釣り合いを取ることはまだ難しい」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月29日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング