内蒙古(内モンゴル)自治区文物考古研究院はこのほど、同自治区赤峰市寧城県三座店鎮で発掘した夏家店下層文化遺跡から、室温調節機能を持つ部屋の跡地を発見した。考古学従事者の判定により、これが有史以前の「エアコン室」だったことが分かった。新華社が伝えた。
三座店鎮小塘土溝村小塘山遺跡の中間部分にあるこの「エアコン室」は、全体的に石の壁で区切られ、3つの輪が重なり合う円形を呈している。すべての輪の石壁の間隔は1メートルほどで、環状の石壁の隙間に空気流動を調節する数枚の仕切りをはっきり見て取ることができる。最も内側の輪の空間は地下に1メートルほど潜り込んでおり、夏涼しく冬暖かい効果が非常にはっきり現れている。
内モンゴル自治区文物考古研究院の連吉林研究員は、「部屋の跡地は半地穴式で、周囲は石を積んで出来ている。現存する最高の場所は1メートルほどで、建物全体が夏涼しく冬暖かい効果を発揮する。この建築形式は中国で初めての発見だ」と述べた。
夏家店下層文化の年代は今から約4000-3500年前で、赤峰市夏家店で最も早く発見されたことからこの名がつけられた。これは中国北方地域の早期青銅時代文化だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年7月28日