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今年の夏は西北旅行が人気 キャンピングカー予約前年比7倍増

人民網日本語版 2021年08月04日11:29

中国の西北地域は今年の夏休みシーズンで一番人気のある旅行先だ。旅行サービスプラットフォームの飛猪が7月29日に発表した「西北地域のあなただけの楽しみ方ガイドブック2021」によると、西北地域は雲南省、四川省、重慶市に続く人気の国内旅行目的地になっているという。「北京日報」が伝えた。

プラットフォームのデータを見ると、今年の夏休みシーズンには西北地域に出かける消費者の6割近くが「90後(1990年代生まれ)」で、「砂漠」、「撮影旅行」、「天体観測」、「無形文化遺産・考古学」などのキーワードを掲げた個性的な旅行商品の売り上げがいずれも倍増している。同時に、西北地域への旅行1回あたりの観光消費額が前年同期比160%以上増加し、キャンピングカーの予約件数も同7倍増加した。国内旅行の若年化、個性化、高品質化の流れがさらに顕在化した。

西北地域と言えば、「荒れ果てた」や「無骨」、「風と砂漠」というのがこれまでの一般的な印象だった。しかし若い世代の旅行トレンドを眺めてわかることは、彼らが西北地域の新たな特徴、新しい体験を次から次へと開拓していることだ。たとえば西北地域は多くの音楽家の出身地で、寧夏回族自治区は「西北民謡の心臓」と呼ばれ、西安市は「ロックの都市」の美名を持つ。今年に入ってからは、西北地域の「音楽を求めるツアー」に出かける若者がますます増えている。西北地域には赤い堆積岩地形の丹霞、ヤルダン、山地、砂漠、オアシス、盆地、草原、岩石砂漠のゴビ砂漠の8種類の地形があり、ドライブ旅行や徒歩旅行でいろいろな地形を踏破したいという人が増え続けている。

西北旅行にはさまざまな新興消費トレンドが見られる。標高が高く、晴天の日が多く、光害のレベルが低いという特徴から、西北地域は天体観測の人気目的地となり、ドライブ、キャンプ、トレッキングなどの要素も組み込んだ天体観測ツアーが非常に人気がある。寧夏の砂漠にキャンプして星空を眺めるツアーでは、砂漠に足を踏み入れテントを張って星を眺めたり、砂漠でバーベキューを楽しんだりもできる。

西北地域は土地が広く、1本の道路沿いにさまざまな風景が広がるという特徴があるため、ドライブやキャンピングカーの愛好家が集まってくる。こうした特徴を踏まえて各旅行プラットフォームが打ち出した青海省と甘粛省をキャンピングカーで訪れる大周遊ツアー、新疆維吾爾(ウイグル)自治区伊犂・独庫道路ドライブツアーなどの商品は、写真撮影もできるキャンピングカーのサポーターが同行し、文字通りさまざまな風景の中で「眠る」ことができるものだ。

新疆で飛猪系列のレンタカー会社を経営する鄒鵬さんは、「若い人はオンラインでの予約を好む。車種が多く、価格が透明で、サービスの基準が統一され、より便利だからだ。当社の受注量は2018年と2019年に比べると5割近く増加し、20年と比べるとさらに多くなり数十倍増加した」と話した。レンタカー業者の閔昌さんは、「今年の夏休みシーズンには売上高が200万元(1元は約16.8円)以上に達する見込みだ。これまでの600件近い予約のうち、飛猪プラットフォーム経由が5割に迫り、予約自体も前年より10倍近く増加した」と話した。

西北地域はますます多くの観光客にとって憧れの旅行目的地になっている。旅行予約サイトを運営する携程集団が各省・自治区・直轄市の統計局や文化・観光庁のデータをまとめてわかったのは、西北地域の観光客延べ受け入れ人数が年々増加じ、19年はエリア全体でのべ15億7500万人を迎え、13年の3倍になったことだ。また今年1-5月には、同地域各地の自動車利用業務の回復状況が最も好調で、19年同期と比較してプラス成長を達成し、青海省の茫崖市、新疆の昭蘇(モンゴルキュレ)県といった旅行目的地の新たなダークホースのツアー予約が19年に比べてどこも数十倍増加した。

旅行情報サイトの馬蜂窩が旅行産業のソリューションプラットフォームの騰訊文旅とこのほど共同で発表した「2021年夏の旅行バロメーター」でも同じように、国内人気目的地の上昇幅ランキングトップ10都市は、上昇幅がいずれも100%を超え、西北地域の都市が多くを占めたという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年8月4日

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