雲南省普洱市にある雲南糯扎渡省級自然保護区管護局の職員は最近、赤外線カメラの映像を整理した際、国家一級保護動物に指定されている野生ガウルの親子が映っているのを確認した。中国国内の野外でこの希少動物の赤ちゃんが撮影されるのはこれが初めてという。雲南網が報じた。

映像は雲南糯扎渡省級自然保護区管護局が提供
映像を見ると、頭頂部や角、四肢下部が白いほかは、真っ黒のがっちりとした体形の野生ガウルが林の中を歩いており、その後には、体全体がうすい茶色の子供のガウルがいて、時々、母ガウルの乳を吸っている。同管護局・資源保護科の銭寿文科長は、「母ガウルのお尻には血が付いており、警戒心が強い。この映像をじっくり分析したところ、7月21日から赤ちゃんガウルが母ガウルの後ろにいることが確認された。このことから、前日の20日に生まれたと推測される」と説明する。
野生のガウルは、ウシ科動物のうち世界最大の種類で、主に南アジアや東南アジアに分布している。中国では、その生息地は雲南省の普洱市や西双版納(シーサンパンナ)傣(タイ)族自治州に限られる。普洱市にある糯扎渡省級自然保護区は、野生ガウルの主な生息地の一つだ。2018年の調査データによると、同エリアには野生ガウル27頭が生息していた。近年、現地の共産党委員会や政府が一連の対策を講じて、野生ガウルの保護を強化している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年8月11日
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