アメリカ心臓協会が発表した最新の研究によると、60歳以下で毎日8時間座り運動をしない人の脳卒中のリスクは、毎日10分以上運動し長く座らない人の7倍にのぼると指摘された。中国日報が伝えた。
研究者は、40歳以上の脳卒中を起こしたことのない成人14万3000人の健康情報を追跡し、分析を行った。平均追跡研究期間は9.4年。その結果、これらの成人の間で脳卒中が2965回発生し、うち90%が虚血性脳卒中だった。
虚血性脳卒中とは?
虚血性脳卒中は最も多い脳卒中の一種で、脳に血液を供給する血管が塞がれると発生する。脳卒中が発生した後、直ちに治療を受けられなければ、関連部位の脳細胞が酸素不足により死滅する。
座りっぱなしと脳卒中の関係は?
研究者は、「座りっぱなしはブドウ糖と脂質の代謝及び血流量に影響を及ぼし、身体の炎症を増やすとされている。これらの変化が長期化すると、人の血管に副作用を起こし、心臓病の発生と脳卒中のリスクが高まる」と説明している。
また、座りっぱなしは肥満や椎間板突出、緊張型頭痛のリスクも高めるという。
脳卒中のリスクを減らすには?
研究者は、じっと座っている時間を減らすと同時に運動を増やすべきと指摘している。
立つ時間を増やして座る時間を減らすことから始め、ほかにもエレベーターの代わりに階段を使うなど、日常生活を少し変えてみるといいだろう。
アメリカ心臓協会の提案によると、成人は毎週150分以上の中強度運動(ランニングや自転車など)を行い、毎回の時間を10分以上にすべきだという。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年9月1日