中国、海空立体救助・引揚ネットワークを初期的に構築

人民網日本語版 2021年09月01日10:55

交通運輸部(省)によると、中国で唯一の国家海上専門救助・引揚勢力として、中国救助・引揚(CHINA SALVAGE)はすでに初期的に空中立体救助、水面急速反応、水中緊急引揚という「三位一体」の海空立体救助・引揚ネットワークを構築しており、救助・引揚の全体的な発展水準と総合能力が世界トップレベルに達している。人民日報海外版が伝えた。

同部が同日に行われた特別記者発表会において、交通運輸部救助・引揚局の王雷局長は、「中国の救助・引揚勢力の配置は現在、中国沿岸部の全水域、国際捜索救助責任エリアを効果的にカバーしている。中国の1万8000キロメートル以上の海岸線に24ヶ所の救助拠点、88ヶ所の救助船舶待機点、8ヶ所の救助飛行拠点、115ヶ所の臨時離着陸点を設置しているうえ、19の緊急救助チームを構築している」と説明した。

王氏は、「各エリアの救助の特徴に基づき、中国救助・引揚はリアルタイムで救助・引揚船舶、ヘリコプターなどの装備と人員を最適化し、大馬力救助船を通航密集エリアや事故多発水域に配備し、最大限に連動効果を発揮している。現在の救助・引揚緊急保障勢力は風浪階級9(風速32.7~36.9m/s、波高14m)でも出動でき、風浪階級6(風速20.8~24.4m/s、波高6m)でも効果的に救助を実施できる」と述べた。

中国救助・引揚は現在、209隻の各種救助・引揚船舶を保有▽サルベージ船の1隻あたりの起重能力は5000トンで、全体的な引揚能力は5万トン▽飽和潜水は水深300メートルの作業能力を持つ▽遠隔操作無人潜水艇の作業水深は6000メートルで、1回の油流出の総合除去・回収能力は1隻あたり3000トンにのぼる。このほか、中国救助・引揚は20機の救助ヘリを保有しており、飛行救助半径は110カイリ、1回あたりの最大救助人数は20人にのぼる。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年9月1日

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