中国第12次北極科学観測が開始

人民網日本語版 2021年07月13日10:31

自然資源部(省)が組織した中国第12次北極科学観測隊が12日、極地科学観測船「雪竜2」号に乗り、上海市の中国極地観測国内基地埠頭から出発し、北極の科学観測任務に向かった。新華社が伝えた。

今回の観測は第14次五カ年計画期間(2021−25年)に中国が展開する初の北極科学観測活動で、航行距離は合計で約1万5000カイリにのぼり、9月下旬に上海に戻る予定だ。

北極の自然状況及びその変化は、「北極近接国」としての中国の気候システムと生態環境に直接的に影響を及ぼす。中国第12次北極科学観測は、気候変動の対応、北極の生態環境の保護をめぐり、北極の公海で航行観測、断面調査、衛星リモートセンシングなどの方法を駆使し、海洋、海氷、大気及びマイクロプラスチック、海洋酸化などのモニタリングを展開し、北極の海洋水文学、気象、生物などのデータ資料を取得する。

同時に今回の観測は国際的な科学の先端の問題に焦点を当て、北極海のガッケル海嶺域で科学調査を展開する。中国の北極自然環境への認識をさらに深めるために、超低速海洋中央海嶺の岩石とマグマの形成などの過程を解明し、同海域の中央海嶺構造の地形的特徴を理解する。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年7月13日

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