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グリーン5Gとも言われる5.5Gは、スマート省エネ技術、新材料、新エネルギー技術、新たなネットワークアーキテクチャを通じてエネルギー消費を削減し、各業界が全産業チェーンに及ぶ低炭素・省エネを実現するようエネルギーを与え、国が二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト、カーボンニュートラルの「ダブルカーボン」の目標を達成するのをサポートし、中国の省エネ・環境保護事業を支援することができる。「科技日報」が伝えた。
中国はこれから5G基地局が100万ヶ所を超える一里塚を迎え、5G発展は新たな段階に入ろうとしている。5Gの進化形といえる5G-アドバンスド、すなわち5.5Gはすでにその矢が弓につがえられた。
従来のシーンを増強し、新しいシーンを切り開く
5Gは第1段階の商用化がすでに始まったが、その基準と技術はまだ発展・進化を続けている。
4月27日、標準化機関3GPPのグループPCGの第46回ミーティングで、5Gの進化形の名称が5G-Advancedに正式に決定し、これは世界の5G技術・基準の発展は新たな段階に入ったことを示している。
中国モバイル通信研究院の段暁東副院長は、「5Gの中核目標はあらゆる業界にサービスを提供することだ。世界では5Gが発展して喜ばしい成果が上がっているが、5Gのポテンシャルをどのように発揮させるか、業界に真にサービスを提供するにはどうするかは、まだ私たちの目の前に横たわる非常に重要な課題だ」と述べた。
同研究院ワイヤレス・端末技術研究所の鄧偉副所長は、「工業の複雑なシーンに必要とされる低遅延、高い信頼性、高精度の同期や測位などのニーズに直面して、現在の5Gネットワークの能力はさらに進化する必要がある」との見方を示した。
中国工程院の張平院士は、「5Gは発展を続け、より多様で複雑なフルシーンのモノのインターネット(IoT)のニーズに応える必要がある。同時に、5Gの生命力を強化して、5G産業の発展・進化をけん引すよるようにし、あらゆる業界のスマート化バージョンアップを加速するようにしなければならない。5.5Gは垂直型業界の拡大発展に主に焦点を当て、そのネットワーク力で垂直型業界をよりよくサポートすることもできる」と述べた。
張氏によると、5Gの既存のモバイルブロードバンドの増強、高信頼性・低遅延、大量のマシーンタイプ通信の「トライアングルの能力」だけでなく、5.5Gは上りの超広帯域無線通信(UWB)、ブロードバンドのリアルタイム・インタラクティブ性、通信の感知・融合能力を増強し、既存の5Gの3大標準シーンを能力のより強化された「6角形」へと拡大発展させ、新たなシーンを切り開くという。
2大チェーン融合による5.5Gの発展が業界の共通認識
中国の5G産業の急速な発展により、各種応用はネットワークに対してより高いニーズを持つようになり、ネットワークアーキテクチャ、性能、遅延、セキュリティなどに新たな挑戦が突きつけられた。
8月3日、中国モバイル連合産業協力パートナーが発表した「5G-アドバンスド イノベーションチェーン・産業チェーン融合行動計画書」は、5G-アドバンスドによるイノベーションチェーンと産業チェーンの融合に向けた行動目標及び重点措置を明確にすることが狙いだ。