福建省莆田市人民政府新聞弁公室は13日夜、第4回記者会見を開き、同日午後8時の時点で、PCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応を示した人の数が累計で79人になったと明らかにした。そのうち、症状が現れている感染者が58人、無症状感染者が21人。
感染者58人のうち、中等症が21人、軽症が37人。いずれも治療を受けており、病状は安定しているという。
中国国家衛生健康委員会が福建省に派遣した専門家グループは、「莆田市の感染拡大状況は深刻かつ複雑で、他の地域への流出リスクも存在しているものの、各種対策を必要とされる所で徹底的に対策を講じれば、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた連休までに封じ込めることができる」と判断している。
関連する報告によると、今回の感染源はシンガポールから帰国した林さんという男性であるとみられており、検査の結果、現時点でデルタ株であることが判明している。ただ中国に帰国後、21日間の指定施設での隔離期間中、男性はPCR検査を9回、血清検査を1回受け、いずれも「陰性」だったことは注目に値する。今回の感染拡大は、デルタ株の潜伏期間が非常に長かったことが原因であることを考えると、中国の新型コロナ対策は戦略的成果を挙げているものの、引き続き対策を強化し、十二分に力を発揮する精神で、各種対策を厳格に徹底して講じればならないと、警戒を促している。
今回の感染拡大は、12歳以下の子供の陽性反応が多いことが特徴で、その一部はまだワクチン接種を受けていなかった。これも、ワクチン接種展開強化の重要性を側面から示している。ワクチンは依然として各種変異株にも有効で、接種することで重症化率や死亡率を効果的に下げることができるからだ。
新型コロナウイルス感染拡大に対し、国民一人ひとりは傍観者となるのではなく、責任者でなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年9月14日