今後20年間の中国航空市場、旅客機9084機を導入へ

人民網日本語版 2021年09月29日16:14

中国の大型旅客機の開発、主要航空路線とリージョナル航空路線の統一的な機体の発展計画を担う中国商用飛機有限責任公司は28日に広東省珠海市で行われた第13回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)で、最新の報告書「中国商用飛機公司の市場予測年次報告(2021-2040年)」を発表した。それによると、今後20年間に、世界では新しい航空機が4万1429機以上引き渡しされ、中国航空市場は座席数50以上の旅客機9084機を導入することが予測されるという。中国新聞網が伝えた。

同報告は今後20年間の世界と中国の商用航空機市場に対する分析と予測をまとめたものだ。

同報告によると、新型コロナウイルス感染症が世界の民用航空産業に極めて大きな影響を与えたが、長期的に見れば、世界の航空市場は押さえ込まれていた旅客需要が徐々に回復するとみられる。2023年になると世界航空市場は感染症前の状態に戻り、今後20年間の世界の有償旅客キロ数(RPKs)は年3.9%のペースで増加し、40年は19兆1千億旅客キロに達する見込みだ。

同報告によると、グローバル経済が40年まで年平均約2.6%の成長率を維持するとの予測に基づくと、今後20年間に新しい航空機が4万1429機以上引き渡しされ、価格は約6兆1千億ドル(2020年のカタログ価格に基づく。1ドルは約111.5円)に達し、買い換えや保有機の充実に当てられるという。

同報告によると、中国の国内総生産(GDP)の年平均増加率にもとづいて予測すると、中国のRPKsの年平均増加率は5.7%、保有機の年平均増加率は5.2%になる。今後20年間に、中国航空市場は座席数50以上の旅客機9084機を導入し、価格は約1兆4千億ドル(20年カタログ価格に基づく)に上るとみられる。このうち座席数50以上のターボファンエンジンのリージョナルジェット機が953機、座席数120以上のナローボディジェット旅客機が6295機、座席数250以上のワイドボディジェット旅客機が1836機と見込まれる。

同報告の予測では、40年になると、中国の保有機は9957機に達し、世界の旅客機の保有機全体に占める割合は22%に達し、単一の市場として世界最大の航空市場になるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年9月29日

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