国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が議長を務め、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長も出席したIOC理事会で、来年2月の北京冬季五輪とパラリンピックの主な新型コロナウイルス感染予防策の基本方針が決まった。これにはワクチン接種や開催期間中のクローズド・ループ管理、観客受け入れなどに関する方針が含まれている。北京日報が報じた。
1.ワクチン接種に関する方針
北京冬季五輪・パラリンピックの参加選手については、接種できる人にはできる限り接種するよう取り組む。その他の関係者については、「二者択一」となり、中国への入国14日前までにワクチン接種を完了している場合は、入国後すぐにクローズド・ループ管理に入るのに対して、未接種または未完了の場合、入国後21日間の隔離が必要となる。
この措置に関しては、世界保健機関(WHO)や関連の国際組織が承認している、または関連国・地域の政府が認可している全てのワクチンが認証される。
2.大会開催期間中のクローズド・ループ管理に関する方針
1月23日からパラリンピック終了まで、クローズド・ループ管理を実施し、大会の安全な開催を確保する。クローズド・ループ管理は、入国、出国、移動、宿舎、飲食、競技、開会式、閉会式など、大会に関係する全ての場所をカバーする。選手や関係者の活動は大会関連のクローズド・ループエリア内に限られ、その活動内容も練習や試合、業務など本人の競技に関わる活動に限られる。クローズド・ループエリアでは、大会専用交通システムが使用される。
3.観客に関する方針
世界の新型コロナウイルス感染対策は依然として非常に難しい舵取りを強いられているため、感染拡大を防止し、選手や関係者の安全を守るために、海外の観客へのチケット販売は見送り、感染対策の関連要求を満たす中国国内の観客。
4.宿舎に関する方針
選手と一部のコーチ、関係者が選手村に宿泊するほかは、登録されている全ての関係者は北京五輪組織委員会と契約しているホテルに宿泊することになり、五輪の感染予防対策に従わなければならない。
5.PCR検査に関する方針
クローズド・ループエリアに入る中国国内外の全ての選手、関係者は毎日PCR検査を受けることになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年9月30日