機械収穫再生稲再生シーズンの生産量が619.2キログラムにものぼり、歴史的な進展を遂げ、中国の最高記録を再び更新した。福建農林大学農業生態研究所によると、同研究所南平市建陽区水吉鎮6.7ヘクタールモデルエリアが6年連続で機械収穫再生稲の「二期で1トン超」の目標を達成している。科技日報が伝えた。
再生稲は1回の播種で二期収穫する稲栽培方法で、現在の中国全土の栽培面積はすでに80万ヘクタールにのぼっている。機械収穫再生稲は従来の人の手による収穫の代わりに、再生稲の一期稲を機械で収穫することにより、コスト削減効果が顕著だ。しかし機械収穫に適した品種は再生力の高い品種が少なく、再生シーズンの腋芽率が低いなど3つの難題があり、機械収穫再生稲の発展初期の生産量は従来の方法の半分かそれ以下しかなかった。
上述した問題に対し、福建農林大学の林文雄教授が率いるチームは近年、国家重点研究開発計画と農業部(省)再生稲産業農業技術推進体系建設などのプロジェクトの資金援助を受け、機械収穫再生稲のキーテクノロジーの研究開発を持続的に展開している。
林氏によると、試算では、同技術体系を使った再生稲の二期の1ムー(約6.7アール)当たり収入は2800元(1元は約17.9円)にのぼる。一般的な早期水稲・晩期水稲モデルよりコストを500元以上削減し、従来の機械収穫再生稲より収入を600元以上増やすことができ、従来の稲作の新たな活力を生み出している。同技術の建陽と浦城における年間推進面積は1333ヘクタール以上となり、食糧生産量の安定と増加の効果が顕著で、産業の隆盛、農家の増収促進、農村振興の実現をサポートする新たなルートになっている。
同技術はさらに大きな生態効果を持つ。同技術を使った再生稲は一般的な早期水稲・晩期水稲栽培モデルより水使用量を15.1%削減できる。稲の単位当たり収穫量のメタン排出量を34.11%、二酸化炭素(CO2)排出量を20.40%削減し、地球温暖化係数を26.1%、CO2排出強度を14.1%引き下げ、施肥量を20%削減し、化学的対策を1−2回減らせる。食糧安全を保障すると同時に、農業のCO2排出量ピークアウト及びカーボンニュートラルをサポートする。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月16日