ナイジェリアでハイブリッド稲が栽培へ、食糧の自給自足をサポート

人民網日本語版 2021年09月27日14:43

第2回中国アフリカ経済貿易博覧会が26日、湖南省長沙市で盛大に開幕した。今回の博覧会の促進により、ナイジェリアでハイブリッド稲の栽培・普及プロジェクトが実施されることになった。科技日報が伝えた。

中国の袁氏種業と香港李氏集団が2016年、現地で協力しハイブリッド稲の栽培試験を展開した。前者は故袁隆平院士チームによる世界トップレベルのハイブリッド稲育種技術の優位性を持ち、後者はナイジェリアで半世紀にわたり深耕開拓してきた資源の優位性を持つ。双方は3年間にわたりナイジェリア北部の複数の地域で30品種以上の品種比較試験を行い、最終的に現地で大規模栽培が可能なハイブリッド稲3品種を選んだ。同時に彼らは現地の環境のリサーチと分析を通じ、ナイジェリアの複数の地域がハイブリッド稲の大面積栽培に適していることを論証した。

2019年の第1回中国アフリカ経済貿易協力フォーラムの会期中、双方はその場を借りて「ナイジェリアハイブリッド稲栽培・普及プロジェクト協力協定」に署名した。現地で合弁会社を設立しハイブリッド稲の大規模栽培・普及を展開し、現地で「1つの産業インキュベータ+4つのハイブリッド稲栽培加工センター」及び総面積2万ヘクタールにのぼるハイブリッド稲農業産業パークを建設するとともに、現地のハイブリッド稲栽培・普及、加工、販売、育成を一体化させた全産業チェーン体制の構築を支援するとした。

ナイジェリア・ジガワ州のHadejia灌漑エリアに位置する1ヘクタールの産業インキュベートセンター用地及び104ヘクタールの関連技術モデル拠点が建設中だ。現地政府と農家のハイブリッド稲への賛同度を高め、今後のハイブリッド稲大規模普及の基礎を固める。同灌漑エリアの技術モデル拠点は2エリアに分けてハイブリッド稲モデル栽培を行う。1カ所では技術チームが現代的な栽培プランに基づき統一的な栽培管理を行うのに対し、別の1カ所では技術的育成を受けた現地の農家が栽培を行う。高生産量モデル栽培を通じ、周辺の農家による自発的な栽培を徐々にけん引する。現地人の雇用と育成を通じ、中国のハイブリッド稲の栽培技術を覚えてもらい、現地の食糧増産と農業発展を促進する。

またナイジェリアに専門的な種子企業が不足している現状、及び種子が食糧増産の重要要素であることに基づき、同プロジェクトは現地の遺伝資源の収集・利用を開始した。現地が遺伝資源を効果的に改善し、種業の技術水準を高めるのを支援する。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年9月27日

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