黄河デルタのアルカリ性土壌で、高生産量大豆の栽培に成功

人民網日本語版 2021年10月14日13:24

土壌塩分濃度が0.5%にのぼり、「不毛の地」とされるアルカリ性土壌で栽培された大豆は、すくすくと育つばかりか生産量も多い。これはこのほど黄河デルタ中国科学院遺伝・発育生物学研究所東営分子設計育種研究センター拠点で起きたことだ。科技日報が伝えた。

同研究所は11日に専門家を招き、中国科学院重点計画プロジェクト「大豆の高生産量・安定生産の分子基礎と品種開発」の生産量測定を行った。その結果によると、黄河デルタ地域の土壌塩分濃度が0.5%のアルカリ性土壌で栽培された耐塩性大豆材料の「TZX-1736」の1ムー(約6.7アール)あたり生産量が264.8キログラム、「TZX-805」が263.3キログラムにのぼった。これは耐塩・アルカリ性大豆新品種の1ムーあたり生産量の記録を更新した。このデータはすでに昨年の中国の平均的な1ムーあたり大豆生産量(132.4キログラム)を上回った。

同成果は田志喜氏の研究プロジェクトチームによる4年間の研究開発によるものだ。田氏らは東営のアルカリ性土壌の自然降雨栽培の条件下で、4年連続で8000点以上の大豆材料の選別を行い、生産量が特に多く優れた大豆生殖質を56点、うち特に優れた材料を18点取得した。協力した斉魯工業大学(山東省科学院)生物研究所の郭凱氏が率いる研究プロジェクトチームは、4件のアルカリ性土壌養分管理関連技術を開発した。

専門家チームは、「この2大成果は環渤海アルカリ性土壌でのモデル栽培を拡大し、審査・認定・推進を加速させることが可能だ。アルカリ性土壌大豆生殖質、特殊機械、栽培技術、投入品、川下加工による『産業チェーン責任者制』の産業チェーンの発展を形成することにより、中国の食糧安全保障に中核技術のサポートを提供する」と提案した。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年10月14日

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