2021年ドローンを用いた陸海空立体協同観測科学研究試験が27日、正式に始動した。複数種類の気象ペイロードを搭載した「翼竜-10」ドローン、海上ブイ、気球探測システム、地上垂直リモートセンシング観測設備で立体観測ネットワークを構築し、複数の気象ペイロード及びドローンプラットフォームの検証を行い、ドローンに基づく気象緊急観測システムを模索・構築する。試験は1ヶ月ほど続く。人民日報が伝えた。
今回の試験は中国気象局が昨年「海燕計画」を始動し、翼竜-10を用い台風3号(シンラコウ)雲システムの立体観測に成功したことに続き、中国気象局気象探査センターが再び複数の機関と共同で陸海観測科学研究試験を持続的に推進している。台風、洪水、森林火災などの機動的観測の基礎を固め、海洋の開発・利用、防災・減災、海洋強国建設戦略などに重要なサポートを提供する。
翼竜-10は航空工業集団が独自に開発したもので、昨年台風観測を行った翼竜-10プラットフォームから最適化・高度化されている。航空工業翼竜-10現場責任者の唐克兵氏は、「同ドローンは初めて複数の気象観測ペイロードを搭載し、同一ドローンプラットフォームのマルチモード緊急気象協同観測の先例を築いた」と述べた。
中国気象局気象探測センターの李良序センター長は、「中国気象局は航空機プラットフォームを絶えず改善し、探査ペイロードと観測方法を増やし、最終的にドローン全チェーン型観測業務を実現する重要な基礎を築く」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月29日