人的資源・社会保障部(省)と国家インターネット情報弁公室、国家広播電視総局(国家ラジオ・テレビ総局)はこのほど共同で、インターネットマーケティング担当者の国家職業技能基準を発表した。中央テレビが伝えた。
これはインターネットマーケティング担当者という職業にとって、国の新職業に認定されたのに続く重要な出来事だ。2020年、同部などの複数当局がこの新職業に関する情報を発表した。うち職種にライブ配信販売員が加えられ、ライブコマースが初めて正式な職業となり、人気KOLの李佳琦さんや薇婭さんの仕事が正式に認められた。
新職業に認定されたとなれば職業基準が欠かせないものとなる。そして今、この新職業の国家職業技能基準がついに発表された。
定義によれば、インターネットマーケティング担当者とはデジタル化された情報プラットフォームにおいて、ネットワークの双方向性と発信の信頼性を運用し、企業の製品のマーケティングを行う人を指す。
この新職業に就くには中学校卒業の学歴(または同程度の学力)を有することが求められる。5段階のレベルに分かれ、5級/初級者、4級/中級者、3級/上級者、2級/技師、1級/上級技師となっている。
この新職業には、商品選択担当者、ライブ配信販売員、動画制作発信担当者、プラットフォーム管理者の4職種がある。
このうち商品選択担当者、ライブ配信販売員、動画制作発信担当者はそれぞれ5段階のレベルに分かれ、5級/初級者、4級/中級者、3級/上級者、2級/技師、1級/上級技師となっている。プラットフォーム管理者は3段階のレベルに分かれ、5級/初級者、4級/中級者、3級/上級者となっている。
李佳琦さんと薇婭さんはどのレベルだろうか。おそらく多くの人が、「ライブコマース界の『アニキ分・アネキ分』なのだから、『1級/上級技師』に決まってるでしょう?」と思うだろう。
では1級/上級技師の認定申請条件を見てみよう。
以下の条件を備える者は1級/上級技師の認定を申請することができる:(1)この職業または関連の職業の2級/技師の職業資格証明書(技能レベル証明書)を取得した後、この職業または関連の職業に従事した経験が累計3年以上あり、この職業の1級/上級技師の正規研修を受けて規定の標準学習時間に達したうえ、研修修了証明書を取得している。
(2)この職業または関連の職業の2級/技師の職業資格証明書(技能レベル証明書)を取得した後、この職業または関連の職業に従事した経験が累計4年以上ある。
申請して認定を受けるには試験に合格する必要があり、試験の評価認定方法には理論・知識テスト、技能チェック、総合評価がある。このうち総合評価は技師と上級技師を対象に行われ、認定審査に当たって提出された書類の審査、質疑応答などの方法を採用して全面的な評議と審査が行われる。
職業ルールが「質の厳格なコントロール」を要求
ショート動画やライブコマースといったインターネットマーケティング業界の発展に伴って、カバーするユーザーの規模が8億人を超え、インターネットマーケティングの仕事に従事する人が急速に増加し、直接もたらした取引額は1千億元(約1兆8千億円)に達した。
よく見てみると、インターネットマーケティング担当者の国家職業技能基準の職業ルールには「質の厳格なコントロール」が組み込まれている。
インターネットマーケティング担当者の職業ルールでは次のことを明確に要求する。法令を遵守すること▽誠実で信用を守ること▽職務を忠実に果たすこと▽イノベーションに積極的であること▽業務のために研鑽を積むこと▽チームで協力すること▽質を厳格にコントロールすること▽意欲的にサービスを提供すること。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月2日