国家統計局はこのほど「中国統計年鑑2021」を発表した。そのデータによると、全国31省(自治区・直轄市)のうち、2020年の平均消費支出が2万元(1元は約17.8円)を超えたところが11省(区・市)あった。そのうち上海市が4万2536.3元でトップ、北京市が3万8903.3元で2位となった。また、上海と北京の両直轄市は平均収入でも他の地域を大きく引き離して、全国のトップクラスだった。「第一財経」が伝えた。
平均消費支出2万元超の11省(区・市)のうち、重慶市と湖南省は中西部地域に位置し、ここ数年で工業化と都市化の発展ペースが最も速い省(区・市)にもなった。重慶は中西部で都市化率が最も高い地域だ。第7回全国国勢調査によれば、重慶の都市化率はすでに69.46%に達し、東南沿海地域の発達した省である福建省を上回り全国8位になった。
湖南、重慶、四川省などの地域は、活発な消費ムードがずっと続いている。実家が重慶にあるという広東省体制改革研究会の彭澎・執行会長は、「重慶は西南地域に位置し、活発な消費文化がずっと続き、のんびりした快適な暮らしを追い求める傾向がある。収入は東部沿海地域ほど多くないが、物価水準や家賃が総合的に低く、人々が消費に踏み出せる条件がそろっている」と分析した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月3日