中国国家衛生健康委員会疾病予防管理局の呉良有副局長は今月11日、国務院共同対策メカニズムが開いた記者会見で、近くおとずれる元旦と春節(旧正月、来年は2月1日)について、「新型コロナウイルス感染症の伝播リスクが高まるため、科学的に的を絞って、上から下までさらなる対策を講じなければならない」との見方を示した。科技日報が報じた。
このところすでに中国の多くの地域が通知を出して、「今いるところで年越し」や「元旦・春節の不要不急の他地域への移動を控える」ように呼びかけている。
上海:元旦・春節期間中は不要不急の市外移動を控えるように
上海市衛生健康委員会は各関連機関に対して、元旦・春節期間中はできる限り年次総会や行事など人がたくさん集まる活動を計画しないように求めている。また、市民に対しても、人がたくさん集まる場所へ行ったり、多くの人が一ヶ所に集まったりするのはできるだけ避け、個人レベルでの感染対策を講じるほか、不要不急の市外への移動を控えるようにと呼びかけている。
河北省張家口市経済開発区:党・政府機関関係者などは今いるところで年越し
河北省張家口市経済開発区は9日、通知を出し、区全域の党・政府機関、事業機関、国有企業幹部の職員に対して、「率先して模範を示し、一律今いるところで年を越し、一律海外やハイリスク地域には行かず、できる限り今いるところを離れないように」と求め、「どうしても必要な場合は厳格な審査管理をするように」と指示した。
広東省中山市三郷鎮:他地域からの労働者は「今いるところで年越し」を
広東省中山市三郷鎮の新型コロナウイルス感染対策指揮部弁公室は9日、鎮内の企業に対して、「他の地域から働きに来ている労働者に対して今いるところで年越しするよう奨励し、『不要不急の広東省外への移動を控える』という共通の認識を築くように」と求めた。
広西チワン族自治区憑祥市:新年の挨拶はオンラインで
広西壮(チワン)族自治区凭祥市は5日に発表した「店舗や商業施設における新型コロナウイルス対策『10の一律』に関する通知」は、各店舗、商業施設に対して「従業員に今いるところで年を越し、オンラインで新年の挨拶をするよう奨励し、人員の流動を減らすように」と求めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月13日