西安衛星測位・制御センターは春節を前に、中国の軌道上を周回中の北斗測位衛星計52基の「健康診断」を行った。その結果、すべての衛星の重要技術指標がいずれも各種サービスを正常に提供する条件を満たしていた。解放軍報が伝えた。
同センターの陳寧室長は、「今回のすべての衛星に対する健康状態評価は主に、各衛星の責任者が健康の明確で詳細なプランを策定し、システム全体の審査を終えた後、測位サービスの正常な提供を妨げないという原則のもと、測位・制御システムが衛星研究製造機関及びユーザー部門によって共同で実施したものだ」と述べた。
同センターの北斗衛星管理機械室の「衛星健康診断報告書」には、衛星の部品、サブシステム、衛星全体の運営状態などの面及び電源、測位・制御、ペイロードなどのサブシステムの重要指標要素、評価の結論、参考基準などの内容に関する科学技術者の検討・判断・分析が詳細に記録されていた。また衛星が良好な活動状態を保てるように、科学技術者はすべての衛星のためのパーソナライズされたメンテナンス計画を立てた。
北斗グローバル衛星測位システムが開設された後、同センターは北斗測位・制御及び衛星間リンクの2大中核システムの責任機関として、システム全体の日常的な運用・保守、定例の制御、異常事態の処置などの活動を順調に完了した。同センターはすべての衛星に専門の管理者をつけ、衛星専用のメカニズムを構築し、品質管理体制を絶えず改善している。軌道上の宇宙機の長期管理能力の精密化・正確化への漸進的な飛躍を促している。
エンジニアの呂朋亮氏は、「半年ごとにすべての北斗測位衛星の健康評価を行うほか、我々は四半期ごとに軌道上の運営時間が設計指標を超えている衛星の健康評価を行い、すべての衛星が軌道上で健康的に運営できるよう全力を尽くしている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年1月26日