
スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)の試験機として稼働している低周波望遠鏡の宇宙観測データを分析した結果、中国国内外の天文学者は銀河系において極めて強い磁場を持つ新天体を初めて発見した。この天体は太陽系から約4200光年離れているという。新華社が伝えた。
27日、国際的に権威ある科学誌「Nature」はオンラインでこの研究成果を発表した。
SKAは世界の十数ヶ国が資金を出し合って建造された世界最大の総合口径電波望遠鏡で、受信総面積が約「1平方キロメートル」であることから命名され、2021年7月に正式に建設が始まった。SKAの完成を前にして、すでにいくつかの望遠鏡が試験機として稼働している。そのうち、低周波の試験機である望遠鏡「マーチソン・ワイドフィールド・アレイ(Murchison Widefield Array、MWA)」はオーストラリアにある。
中国科学院上海天文台の科学研究者である張翔氏とオーストラリアの協力者であるカーティン大学国際電波天文学研究センター(ICRAR-Curtin)のハーレー・ウォーカー博士ら中国国内外の科学研究者は、MWAの宇宙観測データを分析した結果、極めてゆっくりした周期性で電波エネルギーを放出する電波過渡現象、すなわち銀河系内にある極めて強い磁場を持つ新天体を発見した。
張氏によると、この電波過渡現象は2018年初めに出現し、その放射周期は18分前後で、これまでに知られていたもののうち最も長いパルサー放射周期より9倍長く、毎回の放射継続時間は30-60秒で、短いタイムスケール(<0.5秒)のバーストも含まれる。さらに多く観測されたのは、比較的なめらかな、1時間単位で変化するアウトラインだった。バーストの間、それは150MHz周波数帯において南の空で最も明るい30個の電波源の一つだった。
この発見は人類が銀河系の銀河面エリアで初めて観測できた長周期の電波過渡現象で、低周波源電波過渡現象の発見に向けて新たな扉を開いた。張氏は、「もし類似した特徴を持つ電波過渡現象をさらに多く継続的に観測でき、その物理的性質を明らかにすることができれば、銀河系内に極めて強い磁場を持つ長周期星体が存在することを意味することになり、人類が恒星の変化と終焉を全面的に知るうえでプラスになるだろう」と語った。(編集AK)
「人民網日本語版」2022年1月29日
豆汁児や白酒「二鍋頭」味のアイス!北京天壇の文化クリエイテ…
北京動物園にパンダのテーマカフェオープンへ
救急処置を行う母親の服の端を握りしめ静かに待つ4歳の娘
まるでカプセルホテル?ネットで話題の寝台高速列車
会社辞め、がん患者の母親を「治療のついでに」旅行に連れてい…
新型コロナで隔離中の市民に「物資ブラインドボックス」を配布…
溢れるめでたさ?春節控え「福」テーマ車両登場 福建省福州
春節控え燻製肉の香り漂う 貴州省黔西
北京冬季五輪の延慶ゾーン選手村が開村し、中国代表が正式に…
【ぶらり北京】什刹海と鼓楼界隈で冬の名物を満喫!編