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キャットフードを試食するキャットフードテイスターが「人気のない職業」に選出

人民網日本語版 2022年02月21日13:35

ネコにペット用ドリンクの試飲をさせる黄瀾曦さん。

ショッピングサイト・淘宝がこのほど発表した「2021年淘宝人気のない新職業の観察」を見ると、人気のない職業に「キャットフードテイスター」が名を連ねている。人が食べる料理を試食する美食家と同じく、ペットフードのテイスターは、ペットのために味見する「美食家」で、ペットフードを味わってみることで、ペットの口に合うか、ペットが何度もそれを食べるかなどを見極め、発売するかの決定の参考を提供する。成都商報が報じた。

キャットフードがおいしいかを最終的に判断するのは「ネコ」

90後(1990年代生まれ)の小陶さん(仮名)は、2年前にあるペットフードメーカーに就職し、主にキャットフードの試作を担当している。キャットフードの味見も試作の一環で、毎年、約100種類のキャットフードを味見しているとう。

ネコの好みをどのように確認するのだろうか?小陶さんは、「たくさん食べるうちにだんだん分かって来る。顆粒状のキャットフードを例にすると、ネコは普通、適度に硬く、カリっとしているのを好む。硬すぎたり、カリっとしていないキャットフードは、水分が多すぎるか、乾燥の段階で問題がないかなどを考えなければならない」と説明する。

そして、「人がキャットフードの味見をするというのは、第一段階の判断にすぎない。キャットフードテイスターの仕事は、主に品質管理の一環。技術が発展するにつれて、機械を使ってさらなるテストを行ったり、ビッグデータ分析をしたりと、専門的なテスト方法を導入する企業も多い」とする。

しかし、キャットフードの良し悪しや、おいしいかどうかを最終的に判断するのは「ネコ」だ。キャットフードの試作の過程には、実食検証、栄養成分の分析、ペットが何度もそれを食べるかの検証、物理的検証などがある。「ネコ」はその全ての検証に関わることになる。

味見は品質管理の重要な一環 月給2万元も

95後(95-99年生まれ)の女性・黄瀾曦さんは2018年末、オーストラリアでの6年の留学を終えて帰国し、起業した。そして、黄さん率いるチームは翌年5月、鶏肉テイストのペット用ミルクティーを打ち出した。また、ペット用のビールも開発した。現在、彼女のショップの1ヶ月当たりの売上高は40-50万元(1元は約18.2円)に達している。

黄さんは、イヌを3匹、ネコを2匹飼っており、ペットフードを受け取るたびに、自分で味見をしている。そうしているうちに、食材の材質が何かが大体分かるようになったという。黄さんは、「人からすると、ほとんどのキャットフードやドッグフードは味気なく、生臭い。でも、その良し悪しを決めるのは、ペットだ。ネコやイヌの味覚は人間よりも8-10倍高い。私たちは味覚という観点から、ペットがどんな肉が好きかや食材の良し悪しを判断できる」と説明する。

そして、「キャットフードテイスターは、ペットフードの品質管理の重要な一環。キャットフードテイスターチームを立ち上げて、ペット用のミルクティーの品質をさらに高めるほか、イヌやネコの品種によって、必要な栄養も異なるため、オーダーメイドのペットフードを作ることなどを考えている」という。

ただ、職業という観点から見れば、「キャットフードテイスター」は人気がなく、都市によって、給料も違う。例えば、上海を見ると、月給は1-2万元であるのに対して、陝西省西安市は7000元からとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年2月21日

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