VR観戦設備、物流ロボット、スマートチケットシステム……このほど閉会した北京冬季五輪・パラリンピックは数多くのハイテクサービスを導入し、人々に近距離で「科学技術+スポーツ」の魅力を実感させた。それにとどまらず、一般の人々のフィットネスもますます「テクノロジーチック」になっている。家庭用のスマートフィットネス器具が運動に新たな体験をもたらし、人々の健康な体作りをサポートしている。人民日報海外版が伝えた。
四川省成都市初の屋外スマートフィットネスジムがこのほど、使用開始された。三岔駅の駅前広場の数々の白いテントの下で、各種スマートフィットネス器具が目立つ。エアロバイクやスマートレーシングカーなど10数種の器具が無料で市民に提供されている。「スマート身体測定機」は身長、体重、心拍数の回復、ストレスなどの13種の身体能力を測り、30秒で「運動の処方」を生成する。さらに広々としており、三岔湖景勝地と隣接していることから、ここの運動環境は一般的な室内ジムよりも優れている。成都市東部新区で暮らす劉さんは、「ほとんど毎日友人と運動に来る。以前は近くに運動できる場所がなかった。今は友人や隣人と共に運動でき、非常にいい雰囲気だ」と述べた。
この屋外スマートフィットネスクラブの管理人によると、そのすべての器具に顔認証技術、ディスプレイ、タッチパネルが搭載されている。ディスプレイに出力、心拍数、運動時間、カロリー消費量などのデータが表示される。運動終了後には今回の運動のまとめレポートが表示される。「利用者はQRコードのスキャンで1回登録するだけで良い。その後さらにテストか運動を行う際に、運動レポートなどの内容が直接個人のクラウドアカウントに入力され、安全で、プライバシーに関わることなく、より便利に利用できる」。
江蘇省は近年、コミュニティと公園の歩道、川・湖・山沿いの歩道の情報化建設を積極的に推進し、スマート化全員フィットネス公共サービス能力を絶えず高めている。例えば塩城市中華海棠園内のフィットネス歩道は、沿線の5キロメートル内に2台のAI(人工知能)スマート歩道データディスプレイと8本のAI顔・ジェスチャー認証ポールを設置している。AI顔認証技術と5G高速ネットワークにより、フィットネスに来た市民に複数のスマートサービスを提供する。ユーザーは毎回の運動後のデータを通じ、運動計画を随時調節でき、フィットネスをより科学的にしている。
「カロリー消費量、代謝当量、運動距離、マラソンの走破に必要な時間、当日の運動時間、過去の運動情報などがディスプレイで一目瞭然になる」。塩城のベテランランナーの張威さんは現在、ほぼ毎週友人と共にここで走り、運動しながら園内の美しい風景を観賞しているという。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月6日