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「中国の未来」を目にすることができる雄安新区

人民網日本語版 2022年04月02日11:03
「中国の未来」を目にすることができる雄安新区
2021年4月22日、京雄都市間鉄道の雄安高速鉄道駅に広がる美しい夜景(金偉・人民図片)。

中国政府が2017年4月1日に、設置を決定した河北雄安新区は、深セン経済特区や上海浦東新区に続く全国的に意義がある新区だ。それから5年が経過し、雄安新区は、トップレベルデザイン計画から、大規模に勢いよく建設が進む段階へと突入している。同新区では数多くのプロジェクトが今年2月に一斉に着工した。計画では、総投資額が7000億元(1元は約19.3円)以上のプロジェクト200件以上が今年中に、同新区で着工することになっている。

実際には、設置が正式に発表されてからの約2年間、雄安新区では、基礎的なプロジェクトや運営を保障する仮設施設の建設以外には、建設作業は全く行われず、中国国内外の専門家1千人以上、国内外のチーム200チーム以上、専門の技術者2500人以上が、都市全体の計画策定を進めていた。そのような、「縁の下の力持ち」のおかげで、「千年の大計」と位置づけられているスケールの大きな同プロジェクトの青写真が少しずつ描き出されてきたのだ。

習近平総書記は、「雄安新区は、子孫や後世に残す歴史遺産となるため、『世界的視野、国際基準、中国の特色、ハイレベルの位置付け』という理念を堅持し、新発展理念を貫くイノベーションと発展のモデルエリアを構築するよう取り組まなければならない」と強調している。

雄安は、「モデル」となる都市だ。雄安新区の都市景観には厳格な規定が制定されており、突飛なデザインの建物や超高層ビル、カーテンウォールなどは禁止されている。長期的には、人口200‐250万人を想定し、ハイクオリティな教育と医療資源が配置される計画だ。

雄安は、自然環境の優れた都市でもある。過去5年、雄安新区の造林面積は累計で約3万267ヘクタールに達し、経済林の木や果樹、景観重要樹木など、2300万本が植樹され、森林カバー率は当初の11%から32%まで上昇した。都市に住む人々があこがれる田園都市の風景や生活が雄安新区で現実のものとなるのだ。

雄安は「スマート都市」でもある。同新区には今後、中国初の都市スマートインフラプラットフォームが整備される計画だ。都市のコンピューターセンターが「ブレイン」となり、モノのインターネット(IoT)プラットフォームや映像統一ネットワークプラットフォームが、都市内のIoT設備や監視カメラを全て統一して管理し、CIMプラットフォームが、現実の環境と、コンピュータによって人工的に作り出された現実感を組み合わせる複合現実(MR)を実現する計画で、新区に建設される全てのビルのデジタル版が、デジタル雄安プラットフォームで生成される。そして、新区内の街路灯のライトが交換された場合、それがリアルタイムで表示される。同新区は今後、「デジタルMR都市」の新たな段階へと突入していくのだ。

雄安新区はここ5年、高い基準と高い質での建設を推し進め、新たな進展を遂げ続け、新たなイメージを次々と形作っている。人々はここから「未来の中国」を目にすることができるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月2日

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