中国初の量産型水素燃料電池乗用車が発表、航続距離は700キロ以上に

人民網日本語版 2022年04月22日13:54

中国の水素燃料電池車の市場化のプロセスが加速している。長安汽車は21日、深藍ブランド技術共有イベントを開き、同社傘下の新エネ車独立ブランド「長安深藍」の初の製品「C385」を正式に発表した。うち水素燃料電池版は中国で初めて量産化された水素燃料電池乗用車となる。3分の超急速充填を実現し、航続距離は700キロメートル以上にのぼる。科技日報が伝えた。

重慶長安新エネ自動車科技有限公司の鄧承浩CEOは同イベントで、長安が完全に独自の知的財産権を持ち、フォワード・デザインによる新型電気駆動専用プラットフォーム「EPA1」を発表した。ガソリン車の熱効率と同じく、新エネ車にも電気効率という概念がある。これは新エネ車動力システムの総合的な駆動効率を直接反映するものとなる。EPA1プラットフォームのシステム効率を高めるため長安新エネは電気駆動システム、航続距離延長システム、水素燃料システムという3つの次元から、大量の独創的なソリューションを打ち出した。

今回発表された水素燃料電池版は、水・ガス分離ボルタ電池設計を採用し、より小さな体積でより大きな出力を達成することにより、乗用車への搭載を実現した。作動状態モデルスマート感知アルゴリズム、新世代高活性プラチナ合金触媒グラデーション塗装を採用し、非常に高い発電効率と非常に長いボルタ電池の使用寿命を実現した。同システムの発電効率は水素ガス1キログラムで20.5kWhにのぼるとともに、3分の超急速充填が可能だ。総合CLTC基準の作動状態の航続距離は700キロメートル以上で、給電水素消費量は100キロメートル当たり0.65キログラム以下だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年4月22日

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