台湾地区の高雄から輸送されたコンテナを積み込んだ特別列車がこのほど、国際定期貨物列車「中欧班列」として福建省厦門(アモイ)からロシアに向かって出発した。それらコンテナは、海上輸送を通してアモイに輸送されていた。これにより、「台湾地区—アモイ—サンクトペテルブルク」をシー・アンド・レールで繋ぐ「中欧(アモイ)班列」の新たな路線が開通したことになる。福建日報が報じた。
今年3月以降、ロシア・ウクライナ紛争の影響で、台湾地区や東南アジア諸国とロシアを結ぶ従来の海上輸送が打撃を受けている。そこで、台湾地区からアモイを経由してロシアへと向かうシー・アンド・レールが、それら地域の物品をロシアへとスムーズに輸送する新たな物流チャンネルとなった。台湾地区から海上輸送でアモイへと輸送した後、中欧班列を通してロシアに輸送すると、輸送の所要日数が全て海上輸送した場合に比べて、約半分になると予想されている。
中欧(アモイ)班列は現在、アモイ—ハンブルク、アモイ—中央アジア、アモイ—ロシアの主な3路線を安定して運行しており、開通から今年5月末までに、累計で1147本運行し、40フィートコンテナ計4万7399基相当の貨物を輸送してきた。輸送された物品は277億1100万元(1元は約19.9円)相当で、うち、シー・アンド・レールで輸送された物品は10億元以上となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月7日