フランスの放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が11日に伝えたところによると、世界中の注目を集める同国ストラスブールのクリスマスマーケットが12月に北京に「出張」するという。現地のプロジェクト責任者が同日明らかにしたところでは、このプロジェクトの狙いはストラスブールやアルザス地方により多くの中国人観光客を呼び込むことにあるという。環球網が伝えた。
クリスマスマーケットはフランス各地で行われているが、唯一400年もの歴史をもつストラスブールのマーケットは最も有名なものだ。毎年12月になると欧州中の人が寒さを押してストラスブールに押し寄せ、マーケットを楽しみ、ホットアルコールを飲み、きらびやかなクリスマスツリーを見上げる。同マーケットは過去2年間にモスクワと東京に出張し、大成功を収めた。
ストラスブール市政府の顧問を務めるゲゼルさんは、「クリスマスマーケットは12月5日から20日まで北京市のビジネス中心エリアに仮住まいすることになる。中国人観光客のみなさんはここでクリスマス商品、木製玩具、いろいろなジャムを買うことができる。ミニクリスマスマーケットの輸出は一種の『求愛行動』で、ストラスブールとアルザスの影響力を高め、中国人観光客をより多くよびこむことが狙いだ」と話す。
アルザス地方を訪れる中国人観光客が増えている。統計によると、今年7~8月の中国人観光客の宿泊日数は1万7千泊を超え、前年同期比46%増加した。中国人観光客がフランスで主に訪れるのはパリとコート・ダジュールで、このほかブルターニュ地方とノルマンディ地方の境界にあるモンサンミッシェル、ロワール川流域の古城群も最近は人気を集めている。
ストラスブールのマーケットは11月27日に始まり、5週間にわたって行われる。会場には木のブースが300カ所設置される予定だ。毎年この時期になると、ドイツに隣接するストラスブールは寒さが厳しくなり、辺りは雪で覆われるが、200万人を超える人々がクリスマスマーケット発祥の地であるストラスブールを目指して各地からやって来る。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月15日