東京のフリーマーケットに見た日本の「もったいない」精神
中国メディアが見る日本 完全に現代化された東京では現在、露天市場を目にすることはほとんどなく、買い物といえば都民は皆、スーパーやショッピングセンターに足を向ける。一方、公園などで定期的に開催されるフリーマーケットなどは、その面白さから人気を博している。人民網が報じた。
多くの都市と同様、東京も無許可で街中に露店を出すことはできない。一方、フリーマーケットなどは許可を受けて開催されるため問題ない。東京の代代木公園や大久保公園、新宿中央公園などでは、定期的にフリーマーケットが開催される。うち高い知名度を誇る新宿中央公園のフリーマーケットは、悪天候などで中止にならない限り、1カ月に1回開催。今月25日にも、公園内に200店舗以上が整然と並べられ、古着やアクセサリーなどが販売。多くの都民でにぎわった。
同日のフリーマーケットは午前10時から午後3時までの5時間開催。フリーマーケットが開催される前、ネットや新聞などのメディアを通じて、宣伝が実施された。出店者は指定のサイトで登録手続きを行い、1店舗当たり、管理費として2500円を納めなければならない。フリーマーケットに、固定の設備はなく、コンクリートの上にチョークで範囲が指定されるだけの正真正銘の「露店」だ。1店舗当たりの面積は約5平方メートルで、出店者はマットなどを持参し、そこに売りたい商品を並べる。出店しているほとんどが若い女性や主婦たち。一方、販売されているのは、いらなくなった洋服や靴、バッグ、アクセサリーなどで、中古品専門の店もある。そのほとんどが、中古であるものの、8割方まだ新しく、買ったものの一度も使ったことがないという商品もある。
午前10時、フリーマーケットが始まると、多くの都民が集まり始め、公園内は熱気に包まれ始めた。フリーマーケットの人気の秘密はなんといっても「掘り出し物」。1万円以上する服が300円、3000円以上の木制工芸品が500円などで販売されている。東京では、ラーメン1杯が700-900円、ミネラルウォーター1本が約100円であることを考えると、300円はまさにお値打ち価格だ。