クローン技術から再生医学に至るまで、生殖細胞による胚の自然発生以外の手段による生命の創造や復元の方法は常に、生命科学分野で熱心に探究されている問題だ。清華大学薬学院院長の丁勝教授及びそのチームは初めて、体外の一定方向に誘導し全能性幹細胞を安定的に培養できる薬品コンビネーションを発見した。これに関連する研究は21日に英誌「ネイチャー」にオンライン掲載された。新華社が伝えた。
研究チームは数千の低分子医薬品コンビネーションを選択し、分析を重ねることによって最終的に3種の低分子コンビネーション「TAWカクテル薬品コンビネーション」を確定した。これはマウスの多能性幹細胞を全能性の特徴を持つ幹細胞に誘導できる。TAWのアルファベットは、特定の細胞の運命を調節できる分子を示しており、新たな研究によりそれらの全能感細胞誘導の共同効果が明らかになった。
研究チームはそれぞれ、体外及びマウス早期胚の中で、TAW誘導後の幹細胞分化の潜在力をテストした。これらの細胞がシャーレの中で全能性幹細胞の特徴を示すほか、体内で胚内と胚外の系図に分化でき、胎児、周囲の卵黄嚢、胎盤に成長する潜在力を持っていることが分かった。
丁氏によると、これは研究者が実験室内で誘導によって生まれた細胞の全能性(胚内と胚外の分化の潜在力)を維持できることを物語っている。これは今後の研究に安定的なシステムを提供し、生命の起源に関するより多くの科学研究を可能にすることができるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月24日